北欧2か国のNATO加盟めぐり急展開 一転してトルコが支持 首脳会議へ｜TBS NEWS DIG
ウクライナ情勢です。フィンランドとスウェーデンのNATO加盟に反対していたトルコが一転、2か国の加盟を支持することで合意しました。何があったのか、まもなくスペインで始まるNATO首脳会談の会場前から中継です。
記者
「会場では1時間ほど前からNATOのストルテンベルグ事務総長が各国の首脳を出迎えていますが、そのストルテンベルグ氏、前日の夜にトルコが北欧2か国の加盟に一転して合意したという驚きのニュースを明らかにしました」
NATO ストルテンベルグ事務総長
「フィンランドとスウェーデンのNATO加盟に道を開く合意ができたことを喜んでお知らせします」
NATO=北大西洋条約機構のストルテンベルグ事務総長は28日、トルコがフィンランドとスウェーデンのNATO加盟を支持することで合意したと明らかにしました。
これまでトルコはテロ組織に指定している国内のクルド系武装勢力、クルド労働者党をフィンランドとスウェーデンが実質的に支援しているとして両国の加盟に反対してきました。
こうした中、今回3か国の首脳は、NATO首脳会議が行われるスペイン・マドリードで会談。その後、3か国外相がトルコの懸念に応える内容の合意文書に署名しました。
Q.まさに急展開ともいえるトルコの一転、支持表明でしたが今回の合意の背景には何があるのでしょうか？
その背景は今回の合意文書の内容を見ればわかりますが、フィンランドとスウェーデンがトルコ側の要求に対して譲歩したことは明らかです。
両国はこれまで抑圧を受けている少数民族を人道的理由で受け入れてきましたが、今回、トルコが求めているテロ容疑者の引き渡しについて迅速に対処する方針を示しています。
さらに両国はシリアでのトルコの軍事作戦を受けて、2019年に導入した武器の輸出制限についても解除することを受け入れました。
NATOのストルテンベルグ事務総長は今回の合意を受けて、今日から2日間の日程で行われる首脳会議の場で、両国の加盟交渉を正式に始めるとしています。
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