【兄弟が通報し追跡】危険な運転をする赤いベンツ “執念”が飲酒運転の摘発に
福岡・久留米市で27日未明、車を運転していた兄弟が、危険な運転をする赤いベンツに遭遇しました。不審に思った兄弟はこのあと、この車を追跡。兄弟の執念が飲酒運転の摘発につながりました。
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福岡・久留米市で、路上に停車する赤い車の写真が撮影されていました。実はこの車――
目撃した男性
「無灯火で反対方向を向いて止まっていたので、しばらく自分も目の前に車を止めて、様子をうかがっていたんですけど」
27日午前3時半前、市内に住む30代の男性の車が交差点を曲がると、赤い車が反対方向に停車していたといいます。
驚いたのは、それだけではないと話します。
目撃した男性
「おそらく、寝てるのかなって」
写真では、運転席に女が1人で乗っていて、頭はドア側に傾き、さらに目をつむっているように見えます。
実はこのとき、男性の車の後ろには、男性の弟が運転する車が停車していて、そのドライブレコーダーの映像には、その後、信号が青になり目を覚ましたのか、女の車が動き出す様子が映っていました。
この不審な運転に、「たぶん、飲酒運転ですね」と、弟が警察に通報しました。
2020年に改正された福岡県の飲酒運転撲滅条例では、飲酒運転の疑いがある車を見つけた際の通報が義務化されました。
110番中
「逆走して(反対向きに止まって)、寝ていて、起きて無灯火で逃げて、今追いかけています。赤色のベンツで」
信号で停止していたベンツでしたが――
110番中
「信号が青になっても動かないですね、この人」
車種やナンバーの情報、さらに運転の状況を警察に伝えました。
ベンツはその後、一度止まったかと思いきや、ライトをつけないまま突然動き出し、逃げるようにスピードをあげるなど危険な運転を続けました。
「また、文化街の中に入っていきましたね」と警察に場所を伝えながら、2人は追跡を続けました。
ベンツは最終的に一方通行の道を逆走し、飲食店の駐車場に入って止まりました。動きがないまま約4分が経過し、周辺に動きがなくホッとして駐車場から出ようとしたのか、ベンツがバックで動き始めました。
しかし、実はこのとき駐車場からは見えない位置に兄弟の車2台がいて、逃げ道をふさいでいたのです。ベンツの運転手は驚き、慌てたように前進し、駐車場の奥に戻りますが、ここで通報を受けた警察官が到着し、運転手は逮捕されました。
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吐いた息から基準値の6倍以上のアルコールが検出され逮捕されたのは、久留米市の飲食店経営、森弥生容疑者です。警察によると現場では、「なぜここにいるのか分かりません」と話し、さらに逮捕後の調べでも「酒は飲んだが運転していない」と容疑を否認したということです。
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目撃した兄弟の迅速な110番通報が、飲酒運転の摘発につながりました。
「『こんなことで110番をしていいのかな』と一瞬思ったが、でも110番すると、警察官もすぐ来てくれたのでよかった」
警察は、飲酒運転を目撃したら迷わず通報してほしいとしています。
(2022年6月28日放送「news every. 」より)
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