千葉・八街市の小学生5人死傷事故から1年 今なお残る“危険な通学路”と手つかずの対策|TBS NEWS DIG

千葉・八街市の小学生5人死傷事故から1年 今なお残る“危険な通学路”と手つかずの対策|TBS NEWS DIG

千葉・八街市の小学生5人死傷事故から1年 今なお残る“危険な通学路”と手つかずの対策|TBS NEWS DIG

千葉県八街市で、小学生5人が飲酒運手のトラックにはねられて死傷した事故から、きょうでちょうど1年です。千葉県では、1年経った今も残る危険な通学路の対策が課題となっています。

去年6月、八街市で下校途中の小学生5人がトラックにはねられ2人が死亡、3人が重傷を負いました。

事故の原因は、酒を飲んだ状態での居眠り運転。トラック運転手は危険運転致死傷の罪で、今年3月、懲役14年の有罪判決を受けました。事故から1年のきょう、遺族はコメントを出しました。

「今回の事件の現場でさえ、速度違反をして走行している車を見かけます。本当につらく、怒りさえ湧いてきてしまいます」

この事故では、飲酒運転の悪質さに加え、“通学路の危険性”が指摘されました。

車道と歩くスペースを分ける「外側線」がなかった現場の通学路には、その後、ガードパイプや速度規制の標識を設置するなどの対策がとられました。

事故後、政府の要請で行われた小学校の通学路の一斉点検で危険箇所と指摘されたのは、全国でおよそ7万6000か所。千葉県内では“特に対策が必要”な通学路として9か所が指摘されましたが、このうち6か所はいまだに対策は手つかずのままです。

「前向いて、前向いて。白い線の内側じゃないと事故起きたら大変だから」

「絶対に通学路での事故を繰り返さないで欲しい」そう訴える女性がいます。3年前、木更津市の通学路の事故で娘を亡くした安藤正恵さんです。

小学3年生だった娘の音織さん(8)は登校中、赤信号を無視した軽乗用車にはねられて亡くなりました。

安藤正恵さん
「こんなあっけなく亡くなってしまうんだなって。悪い夢でも見てるんじゃないかって」

実は音織さんの事故の直後にも通学路の一斉点検は行われていました。しかしそれでも通学路の事故は防げませんでした。

安藤さんは、「行政に頼るだけでなく、“地域で”、通学路の安全を見守ってほしい」と話します。

安藤正恵さん
「(標識や)看板だけでは注意喚起にはなるかもしれないけれど、事故を完全に防ぐことはちょっとできないんじゃないか。(通学路は)子供たちが安心して歩ける道であって欲しいです」

千葉県は、県内の危険な通学路について、今年度中に残る対策を実施するとしています。

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