ウクライナのEU「加盟国候補」正式認定へ ゼレンスキー氏各国へ“根回し”(2022年6月23日)

ウクライナのEU「加盟国候補」正式認定へ ゼレンスキー氏各国へ“根回し”(2022年6月23日)

ウクライナのEU「加盟国候補」正式認定へ ゼレンスキー氏各国へ“根回し”(2022年6月23日)

 23日に始まるEU(ヨーロッパ連合)首脳会議で、ウクライナが「加盟候補国」として正式に認定される見通しであることが分かりました。ゼレンスキー大統領はビデオメッセージで会議を前に各国首脳に働き掛けていたことを明かしました。

 モスクワにある広場に新たな名前が付けられました。

 その名も「ドネツク人民共和国広場」。

 ロシアの後押しによって作られ、ロシアのみが独立を認めるウクライナ東部の“疑似国家”の名前です。

 モスクワ市はオンライン投票によって決まったとしていますが、場所はアメリカ大使館の目の前。

 大使館の住所もこれに伴い、「ドネツク人民共和国広場1番1ー9」に改まりました。

 そのドネツク州のあるドンバス地方ではボランティアが命がけで住民の脱出を手助けしています。

 ボランティア:「こんな時に、何もせずにはいられません。誰かが銃を持って前線で戦っているなか、私たちも自分たちができる活動をしています」

 セベロドネツクでは数週にわたり、激しい攻防が続いています。

 ウクライナ軍が持ちこたえるなか、ロシアは再び戦線を拡大させています。

 ロシア国防省報道官:「6月21日、南部ミコライウの造船所に駐屯していた500人の兵士を、兵器や装備もろとも破壊した」

 さらに。

 ロシア国防省は、アメリカが提供した「りゅう弾砲」を破壊したとする映像を公開しました。

 ロシアがウクライナを手に入れようとすればするほど、ウクライナは西側に接近していきます。

 欧州委員会・フォンデアライエン委員長:「ヨーロッパ委員会の意見では、ウクライナはヨーロッパ的価値観、加盟候補国にふさわしい」

 ウクライナが加盟を求めているEU。

 23日から2日間の首脳会議を開き、ウクライナとモルドバを交渉の前提となる「加盟候補国」として認めるか、協議する見通しです。

 ゼレンスキ―大統領:「ウクライナの立候補について、良い決定をしてもらうため、朝から11人の首脳に電話を掛け続けている」

 ゼレンスキー大統領は、23日も電話を掛け続けるとしています。

 一方、ロイター通信は「内部協議で反対意見は出なかった」と外交筋が明かしたとして、正式に「加盟候補国」に認定される見通しだとしています。
[テレ朝news] https://news.tv-asahi.co.jp/a>

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