プーチン大統領「新型ICBM年内に配備」再び戦線拡大?世界的な食糧危機さらに加速か(2022年6月22日)
プーチン大統領がアメリカ本土まで届くとされる新型のICBM(大陸間弾道ミサイル)「サルマト」を年末までに実戦配備すると明らかにしました。
81年前の6月22日に人類史上、最悪規模の戦争が始まりました。3000万人以上が死亡したとされるナチス・ドイツとソビエト連邦との戦いです。
ウクライナ政府を“ナチス”と呼ぶプーチン大統領。最終的にドイツに打ち勝った独ソ戦争「大祖国戦争」を再び戦っているつもりなのでしょうか。
プーチン大統領:「大祖国戦争を戦った英雄の孫とひ孫が祖国を守っている。ネオナチとドンバスで戦っている。我が国の民族の安全と平和、そしてロシアの自由と成長のために戦っている」
士官学校の卒業生を前に語ったのは軍の強化です。
プーチン大統領:「大陸間弾道ミサイル『サルマト』の発射実験に成功した。年末までに実戦配備をする計画だ」
ロシアが今年4月、発射実験に成功したと発表した新型ICBM「サルマト」。10以上の核弾頭が搭載可能で、アメリカ・テキサス州と同じ面積を壊滅させる破壊力があるといいます。
ロシアはウクライナにおいては再び戦線を拡大させようとしています。
ハルキウ州の知事は今月21日、ロシアの攻撃によって民間人、少なくとも15人が死亡したとしています。そのなかには8歳の少女もいました。
ハルキウ州軍将校、イッリャ・ボジコ氏:「ウクライナ軍が南部やドンバス地方で善戦していることが原因だと思います。そのためロシア軍は再びハルキウ州を占領しようとしています」
ロシアの再びの攻勢は、世界的な食糧危機をさらに加速させる恐れがあります。
ハルキウ州は小麦が豊かに取れる土地ですが・・・。
ハルキウ州軍将校、イッリャ・ボジコ氏:「畑に地雷が仕掛けられているという情報もあります。農家が小麦を作付けする時に使う機械が破壊される可能性があり、作業は進んでいません。また、ロシア軍は乾燥してきた畑に榴弾(りゅうだん)砲を放ち、火災を起こしています。軍事的には全く必要のないことです」
ロシアは農業地帯を攻撃する一方、南部の輸出拠点は海上で封鎖しています。
オデーサ州軍政顧問、セルヒイ・ブラットチュク氏:「テロリストであるロシアは、わざと混乱状態を作っています。世界で大量虐殺を広げようとしています。ウクライナ人だけではなく、ウクライナの小麦を輸入する国の人々も対象になっています。犠牲者が非常に多い状況ですが、輸出は諦めません。世界への食料提供を続けようとしています」
[テレ朝news] https://news.tv-asahi.co.jp/a>
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