【逮捕】10年前にも愛知県で…服役中の手紙には“更生への意欲”も

【逮捕】10年前にも愛知県で…服役中の手紙には“更生への意欲”も

【逮捕】10年前にも愛知県で…服役中の手紙には“更生への意欲”も

21日夜、埼玉県川越市のインターネットカフェで、男が女性従業員を人質にとり、立てこもる事件がありました。男は10年前にも愛知県で立てこもり事件を起こし、服役中に記者に宛てた手紙では、更生への意欲をみせていました。2度目の立てこもり事件はなぜ起きたのでしょうか。

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2012年に起きた1度目の立てこもり事件。その10年後、2度目となる立てこもり事件が起きました。

再び逮捕された長久保浩二容疑者は、笑みを浮かべながら警察署に入りました。

1度目の事件で服役中だった長久保容疑者が、記者に宛てた手紙には「孤独のまま社会を恨んで憎んで復讐を目的として出所することだって可能でした。しかし色々な出会いとつながりを通して更正しようと決めました」と、更正への意欲をつづっていました。

2度目の立てこもり事件は、なぜ起きたのでしょうか。

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通報があったのは21日午後10時すぎ、場所は埼玉県川越市のインターネットカフェ「快活CLUB 川越脇田新町店」でした。

長久保容疑者はカッターナイフを所持し、客として入店。いったん、自分の個室ブースへ入ったのち、隣の個室を清掃していた22歳でアルバイトの女性従業員に襲いかかりました。

長久保容疑者は、そのまま女性を人質にとり、立てこもった疑いがもたれています。個室は2畳ないほどの広さで鍵がついていました。

その後、別の従業員が「女性従業員が客のいる個室にいったが、戻ってこない」と通報し、警察官が現場に到着すると、長久保容疑者はドア越しに、「警察うるせえ、この野郎」といった言葉を発したといいます。

このインターネットカフェを利用したことがある人は、「完全に上からのぞけるような部屋じゃないので。鍵付きの部屋は(中が)見えない」と話します。

そして、通報から約5時間がたった22日午前3時すぎ、長久保容疑者は突入した警察によって現行犯逮捕されました。女性は無事、保護され軽傷です。

捜査員に付き添われ車に乗る長久保容疑者は、堂々とした態度で顔をあげていました。さらに、警察署付近では、待ち受ける報道陣を見るためか、身を乗り出し、捜査員に制される様子もありました。

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長久保容疑者が立てこもり事件で逮捕されるのは、今回で2度目です。2012年11月、愛知県豊川市の信用金庫で立てこもり事件を起こしていました。

当時、長久保容疑者はサバイバルナイフのほか、今回と同じくカッターナイフを所持し、客や職員を人質にとりました。この事件で、長久保容疑者は懲役9年の判決を言い渡され、服役していました。

2度の立てこもり事件。その動機は何なのでしょうか。

2012年の事件当時、32歳だった長久保容疑者は「野田総理の退陣を最終の目的としていた」「目立ちたかった」などと話していました。

そして、2018年、服役中の身で記者に宛てた手紙では「自分という存在や心に向き合うことが出来たことは、とても大切なきっかけだったと思っています」と近況を報告し、更生への意欲をみせていました。

一方で、次のように、刑務所内での生活に対する不満や持論をつづっていました。

「受刑者は厳しくされればされる程、更生から遠ざかって行きます。自己否定感を強く感じるからです」

「社会は刑務所に対して受刑者の更生を期待しています。しかし、刑務所はそう考えてはいません。更生より管理と処罰を重視しています」

この手紙からさらに4年。42歳で再び逮捕された長久保容疑者は、調べに対し「自分の人生に嫌気がさした」と話し、容疑を認めています。さらに、「事件を起こし、刑務所に戻りたかった」という旨の話をしているということです。
(2022年6月22日放送「news every.」より)

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