“スカスカ”のウニ 大量発生で駆除・・・エサの海藻食べ尽くし(2022年6月22日)
濃厚でとろけるような甘みが魅力の高級食材「ウニ」。そのウニに今、異変が起きています。
日本海に面した鳥取県琴浦町。海底に潜った漁師が見つけたのは、大量の「ムラサキウニ」です。
岩と岩の隙間などにびっしり。これは大漁と思いきや、なんと漁師たちは、ウニを捕獲するのではなく、鉄の棒などを使って、たたき割り始めたのです。一体、なぜ・・・?
鳥取県の日本海沿岸では、2、3年前から、ムラサキウニが大量発生しています。
ところが、このウニは、実は中身がスカスカで、全く売り物にはならないといいます。さらに・・・。
鳥取県栽培漁業センター・西村美桜研究員:「ムラサキウニは、海水温の上昇によって、活動が活発になっていて。生えた(海藻の)芽生えをムラサキウニが食べ尽くしてしまう」
ウニは海藻などを食べて育ちますが、温暖化の影響で大量に発生したムラサキウニが食べ尽くしてしまい、エサの海藻が無くなってしまったのです。
このような状態を「磯焼け」と言い、影響は地元のさらに重要な海産物にも及んでいます。
鳥取県栽培漁業センター・西村美桜研究員:「アワビとか、サザエが食べるエサである海藻がなくなっている」
磯焼けにより、アワビやサザエの漁獲量が減っているのです。
県は、磯焼けが発生している14地区で今後、2年かけてムラサキウニを駆除するとしています。
(「グッド!モーニング」2022年6月22日放送分より)
[テレ朝news] https://news.tv-asahi.co.jp/a>
コメントを書く