「図々しく、よく考えず」プーチン大統領が痛烈批判もロシア経済は・・・(2022年6月18日)

「図々しく、よく考えず」プーチン大統領が痛烈批判もロシア経済は・・・(2022年6月18日)

「図々しく、よく考えず」プーチン大統領が痛烈批判もロシア経済は・・・(2022年6月18日)

「ウクライナに栄光あれ!英雄に栄光あれ!」

ウクライナの首都、キーウで大きな歓声をうけるのは、イギリスのジョンソン首相。
ゼレンスキー大統領と会談を行うため、侵攻後のウクライナを再訪問しました。

イギリス・ジョンソン首相
「私はボリス・ジョンソンです、ロンドンから来ました。私たちは皆さんを支援します。ウクライナに栄光あれ。英雄に栄光あれ」

会談後の会見では。

イギリス・ジョンソン首相
「必要な軍装備品を提供し続けます。そして、新たな武器に必要な訓練もです。ウクライナから侵入者を追い出すために」

ジョンソン首相は、軍の装備品のみならず、大規模な訓練を定期的に提供する意向も示しました。
一方、経済面では、EUの執行機関ヨーロッパ委員会は、ウクライナの「加盟候補国」の立場を認めるよう、加盟国に勧告しました。
プーチン大統領は、「EUは軍事同盟でない」とし、ウクライナの加盟には「反対していない」と表明しています。

「ウラジーミル・プーチン!」

生まれ故郷、サンクトペテルブルクで開かれた国際経済フォーラムに登壇したプーチン大統領。
開口一番から口にしたのは、西側諸国への強烈な批判でした。

プーチン大統領
「経済、市場、そして世界経済システムの原理そのものが攻撃を受けていいます。ロシアに対する異常な制裁と西側諸国のロシア恐怖という、過剰反応が最近見られます。ずうずうしく、よく考えもせずに、ビジネスを破壊し、ロシア経済にダメージを与えようとしました。しかし、これは明らかに失敗しました」

経済制裁が強まる中、大きな打撃を受けているロシア。
しかし、“孤立”はしないと強調します。

プーチン大統領
「世界経済からの孤立や自給自足経済の道を歩むことは決してありません。協力関係に関心があり、我々と仕事がしたいと考えている者なら誰とでも協力してきたし、これからもそうするつもりです」

およそ4時間にも及び、強気な発言を繰り返したプーチン大統領。

プーチン大統領
「一歩一歩(国内の)経済状況を正常化させてきました。初めに金融市場・銀行システム・貿易網を安定させました。そして、企業の安定を確保・雇用拡大をするために、流動性を高め運転資金を増やすようにしました」

とは言うものの、制裁の影響で国民の苦しみは続いています。

モスクワの印刷会社・セルゲイ・ベソフ社長
「これが工房。これでポストカードを印刷しています」

ここはモスクワにある印刷会社です。
主にポスターや名刺を作っていますが・・・

モスクワの印刷会社・セルゲイ・ベソフ社長
「名刺用の紙がすでに残り少ない。多くの企業がロシアへの販売を停止。ロシア市場から撤退しています。これが入手不可能な理由です」

経済制裁の影響で紙やインクは輸入が滞った上に、製造会社が国内から相次いで撤退するなど、確保できない状況が続き、在庫がなくなってきたといいます。

モスクワの印刷会社・セルゲイ・ベソフ社長
「ロシアは貿易で孤立状態にあります。将来の展望はひどい。まともな出口は今のところ私には見えません」

市民生活への影響も続いています。
モスクワ市内の化粧品売り場では輸入化粧品の在庫がなくなり空のケースがそのままに。
電化製品売り場からはパソコンの在庫がなくなり、半分が値札だけの状態になっています。
モスクワに住む人は・・・

モスクワ市民
「私はよく外食をします。「あれ、これくらい高くなっちゃった!」と。20%・・・アルコールなら30%上がった。タクシーは40%くらい高くなった。歯医者に診てもらったが、20~30%くらい上がりました」

経済制裁で身近なものの値段の上昇が続いているといいます。

モスクワ市民
「仕事を失う人が多くなってきている。プーチン大統領の言葉は信じられません。世界から離れているのは・・・怖いです。離されるのはちょっと嫌です」
[テレ朝news] https://news.tv-asahi.co.jp/a>

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