子どもたちが参道を駆け抜け一番福を競う「子福ちゃん選び」地元の神社ににぎわいを 兵庫・福崎町
11日、兵庫県福崎町の神社では、子どもたちが参道を駆け抜け一番福を競う、「福男選び」ならぬ「子福ちゃん選び」が行われました。
「 ドーン!ドーン!ドーン!」
子どもたちにとって絶対に負けられない戦いがそこにはある。
泉達也記者
「子どもたちが一斉にスタートしました!」
11日、兵庫県福崎町の神社で行われたのは「福男選び」ならぬ「子福ちゃん選び」。参道から鳥居までの坂道、約130メートルを駆け上がり一番福を目指します。
「絶対1位になりたい」
「(Q、自信は?)ある」
「1位!」「ダントツ1位!」
果たして、初代・子福ちゃんに輝くのは?
兵庫県福崎町の井之口惠美須神社。かつては子どもたちが集まる地元のシンボルでしたが、老朽化が進み、にぎわいが見られなくなりました。
そんな中、地元の人達が企画したのが西宮神社の恒例行事「福男選び」のこども版「子福ちゃん選び」です。
ゑびす神社改修検討会 尾藤 準也 会長
「繁栄していたころの面影がすっかりなくなってしまっているので、地域を盛り上げたいという一心で。昔のように(子どもたちが)神社で遊ぶような光景が外から見られたらなと思います」
初代・子福ちゃんの称号をめざして、練習に励む子どもたち。
小学4年生の尾藤公紀くんと姫田淋斗くん。
姫田淋斗くん「公紀くんだけには絶対勝ちたい」
尾藤公紀くん「(淋斗くんに)負けたら自信なくなる。勝たないとやばい」
2人は家が目と鼻の先にある幼なじみ。互いに絶対に負けられないと闘志を燃やします。
姫田淋斗くん「これをやるのが初めてやから1位とりたい」
尾藤公紀くん「堂々と勝負する」
迎えた当日。
「子福ちゃん選び」は小学校の低学年と高学年、30人ずつに分かれて速さを競います。そして…
「ドーン! ドーン! ドーン!」
一斉に駆け出した子どもたち。
スタートダッシュに成功した子が独走態勢に入ります。
出遅れた淋斗くんと公紀くんは先頭グループの背中を必死に追いかけます。
一番手の男の子がゴールする中、淋斗くんと公紀くんは真ん中ほどの順位でのゴールとなりました。
尾藤公紀くん「むちゃくちゃきつい」
姫田淋斗くん「しんどい。速すぎるみんな。 悔しい」
見事、初代「子福ちゃん」に輝いたのは、小学6年生の木原風杜くんです。
『子福ちゃん』(高学年)の木原風杜くん
「めっちゃうれしい。中学生で陸上(部)に入るので、結果を残せるように頑張りたい」
子供たちの歓声とにぎわいが戻った神社。この子供たちの笑顔こそが地域にとっての一番の福なのかもしれません。
(Q:来年こうしたいです、というのは?)
尾藤公紀くん「勝つ!1位をとる」
姫田淋斗くん「やっぱり5位以内」
姫田淋斗くんの兄「目標低い」
姫田淋斗くん「じゃあ、1位!」
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