欧米で相次ぎ利上げも・・・日銀は金融緩和維持 黒田総裁「金融為替市場の動向、注視する必要ある」【記者解説】|TBS NEWS DIG
物価高から欧米各国で金利の引き上げが相次ぐなか、日本銀行は金融緩和を継続する方針を示しました。黒田総裁は会見で何を語ったのでしょうか。
日本銀行 黒田東彦総裁
「金融緩和を粘り強く続けることで、経済をしっかりとサポートしていくことが必要である」
日銀は17日までの金融政策決定会合で、現在の大規模な金融緩和策を維持することを決めました。
円安水準が続き賃金も上がらない中で、打撃を受ける私たちの生活。
さらに価格転嫁できない企業の経営も圧迫されるなど、いまの日本では、様々な問題が浮上しています。
27年ぶりの大幅な利上げを決めたアメリカだけでなく、日本と同じくマイナス金利政策を行ってきたヨーロッパやスイスも相次いで利上げを表明し、これで主要国の中央銀行で金融引き締めに動いていない国は日本だけとなりました。
黒田総裁は日本経済を「未だコロナ禍からの回復の途中だ」としたうえで、急速に進んでいる円安については・・・
日本銀行 黒田東彦総裁
「最近の為替、あるいは金利の動きは十分注視していかなければならない」
「欧米各国に続き、日銀も金融政策を変更するのではないか」という観測から一時、円高が進んでいた東京外国為替市場は大荒れの展開となりました。
133円前半だった円相場は金融緩和維持が発表された直後、一気に1円近く円安が進んだものの、発表の中で「為替市場の動向を注視する」と盛り込まれていたことから、その後は1円近く円高に。
悪い円安が続く中、注目されていた17日の会見で、黒田総裁は「円安是正のための政策変更はない」と断言しました。
しかし、裏を返すと「これからさらに金利差が拡大していく可能性が極めて高く、円安もまた、進みやすい状況になった」ということも言えます。
黒田総裁が「注視しない」状況になるのはいつなのか。見通しは、今のところ不明です。
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