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「プーチンが最も恐れる男」野党指導者・ナワリヌイ氏 真実語る“極めて厄介な存在”(2022年6月15日)
ウクライナ東部の要衝セベロドネツクの戦いを有利に進めているとされているロシア軍。プーチン大統領は、ウクライナ侵攻をどのように考えているのでしょうか。
■「領土取り戻した」意図は?
ロシアの建国記念日「ロシアの日」。祝賀イベントが行われたのは、ウクライナ東部です。
制圧した地域のロシア化を推し進めるプーチン大統領。最近、その発言で目立つのが、17世紀から18世紀にかけ、戦争によってロシアの領土拡大を推し進めた帝政ロシアの初代皇帝・ピョートル大帝についての言及です。
プーチン大統領:「ピョートル大帝は、まさに偉大な改革者と呼ばれている。彼は、生活のすべての分野における根本的な改革を成し遂げました」「ピョートル大帝は、スウェーデンと戦い、何かを奪ったとも言われるが、何も奪っていません。取り戻したのです」
1721年にスウェーデンとの戦争に勝利して得た領土について、征服ではなく、元々ロシアに帰属していた領土の“奪還”だったという解釈を披露しました。
そのうえで、現在のウクライナ侵攻も、ピョートル大帝の戦いと同じであると、正当化しています。
プーチン大統領:「国は主権を持つか、植民地となるか、そのどちらかです。誰も気分を害すことがないように、今ここで、例は挙げません」
30年にわたり、ロシアを取材し続けてきた武隈喜一元モスクワ支局長は、こうした発言に、プーチン大統領の思惑がうかがえるといいます。
テレビ朝日・武隈喜一元モスクワ支局長:「これまでプーチン大統領が理屈をこねて、ウクライナへの侵攻は、そこにいるロシア人を保護するためとか言っていましたが、結局は、領土の拡大が目的だということを自分で明らかにした。(皇帝の築いた)最大のロシア帝国を、自分も復活させたいという思いがあるのだろう」
■ナワリヌイ氏「皇帝を倒せ」
ロシアの野党指導者、アレクセイ・ナワリヌイ氏。プーチン政権の汚職疑惑などを追及し、ロシア国内での支持をひろめ、ウォール・ストリート・ジャーナル誌が、「ウラジーミル・プーチンが最も恐れる男」と紹介しています。
実刑判決が下され、現在、収監されているナワリヌイ氏。プーチン大統領にとって、どのような存在なのでしょうか?
テレビ朝日・武隈喜一元モスクワ支局長:「プーチン大統領が恐れているのは、ナワリヌイ氏が語ろうとする真実だと思う。ナワリヌイ氏は真実を語ることで、多くの支持を得ているし、ナワリヌイ氏が真実を語り続ける限りは、プーチン大統領にとって、極めて厄介な存在だという意識は、常に持っているんだと思います」
(「グッド!モーニング」2022年6月15日放送分より)
[テレ朝news] https://news.tv-asahi.co.jp/a>
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