北の軍事行動報告直後に映画鑑賞 韓国大統領、庶民派アピール裏目(2022年6月14日)
映画デートを楽しむ尹錫悦（ユン・ソンニョル）大統領と金建希（キム・ゴンヒ）夫人の映像では一見、仲睦まじい夫婦の一コマに見えますが、この映画デートが今、韓国で思わぬ批判にさらされています。その訳とは。
ソウル市内の映画館を訪れた夫婦。韓国の尹錫悦大統領と金建希夫人です。
ポップコーンを食べながらの“映画館デート”を見せる尹大統領。
ちなみに、2人が観たのは、是枝裕和監督が韓国で製作した「ベイビー・ブローカー」。
主演のソン・ガンホさんがカンヌ国際映画祭で最優秀男優賞に輝くなど、話題の作品です。
映画を観終わると、気さくに他の客とあいさつを交わします。
韓国・尹錫悦大統領（61）：「（Q.食事や散歩など街に出る理由は）特別な理由はありません。私もいつも市民の中に混じって、大統領ではなく1人の市民としての姿を時々持つべきではないでしょうか」
市民との接点を持つ“身近な大統領”をアピールしたのでしょうか。
しかし、問題なのは、その時間です。
映画の開始時間は12日午後。韓国軍によりますと、この日の午前、北朝鮮がロケット砲とみられるものを複数発、発射していたのです。
その報告を受けた直後の映画鑑賞に野党からは批判の声が上がりました。
韓国・野党：「非常に不安な対応でまるでアマチュアのようだ」
また、ロケット砲とみられるものが午前中に発射されたのに、韓国軍が夜遅くに発表したことについても「大統領の映画鑑賞に配慮したのでは」という“忖度疑惑”の声も上がりました。
こうした声に尹大統領、翌日にこう説明しました。
韓国・尹錫悦大統領：「ロケット砲はミサイルに準じるものではなく、必要な対応は取った」
韓国メディアによりますと、韓国大統領室も北朝鮮の脅威を過小評価したり対応を疎かにしたことはないとしています。
[テレ朝ｎｅｗｓ] https://news.tv-asahi.co.jp/a>
