ウクライナで“性暴力”124件は「氷山の一角」 国連報告にロシア“異例”途中退席(2022年6月7日)
ロシアの国際的な孤立が改めて浮き彫りになっています。ロシアのラブロフ外相は、セルビアを訪問予定でしたが、近隣諸国が搭乗便の領空内飛行を禁止したため外遊を断念しました。「あり得ない」と怒りをあらわにしています。
大きな被害を受けたのは青年や学生のための文化施設でした。
警察官:「ロシア軍が、またリシチャンシクの中心部を砲撃しました。住宅やインフラ設備が破壊されました」
警察によると、40人以上の民間人が避難していた人道援助本部も全焼したといいます。
隣町の激戦地セベロドネツク。町の半分を奪還したとするウクライナ側に対し、ロシア側、チェチェンの特殊部隊は町を完全掌握していると主張する映像を公開しました。
兵士:「町は変わらず我々のものだ」
ウクライナ東部では一進一退の攻防が続いています。
ウクライナ、ゼレンスキー大統領:「敵は我々より数が多く強力だが、撃退するチャンスはいくらでもある」
国連安保理で報告されたのはロシアが侵攻したウクライナで発生した性暴力の疑いです。
国連・パッテン事務総長特別代表:「3日現在、国連人権高等弁務官事務所は性暴力が疑われる事例124件の報告を受けています。女性や少女、男性、少年に対して行われたものです」
これはあくまで氷山の一角だとみられています。
ロシア、ネベンジャ国連大使:「ロシア軍兵士が性暴力に関わったという告発には断固として反論します。全面的にこの嘘を非難します」
ロシアの反論にEU=ヨーロッパ連合のミシェル大統領は。
EU・ミシェル大統領:「ロシア軍が性暴力を戦争の武器として使っているという報告を聞きました」
続いてミシェル大統領は、ロシアがウクライナの食糧輸出を妨害し、食糧危機を作り出していると指摘しました。
EU・ミシェル大統領:「ロシア政府は食料供給を途上国に対するステルスミサイルとして使っています」
一連の発言をロシアのネベンジャ国連大使は、苦虫をかみつぶしたような顔で聞いていましたが。
EU・ミシェル大統領:「部屋を出て行っても構わない。真実を聞くより楽だろう」
異例の途中退席をしました。この人も怒っています。
ラブロフ外相。外遊の中止を余儀なくされました。
ロシア、ラブロフ外相:「ロシアの外務大臣のセルビアへの訪問を妨害する決定があった。あり得ないことが起きた」
ラブロフ外相は6日から7日にかけて、セルビアを訪れ、ブチッチ大統領らと会談する予定でした。
ただ、NATO=北大西洋条約機構に加盟するブルガリアや北マケドニア、モンテネグロが自国領空の飛行を認めなかったといいます。
セルビアは、ロシアと緊密な関係を保ち、制裁にも加わっていません。
ただ、その一方でEU加盟も目指していて、10日にはドイツのショルツ首相の訪問が予定されています。
[テレ朝news] https://news.tv-asahi.co.jp/a>
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