「2人と会いたい」乗客親族・・・“陸揚げ”観光船に献花(2022年6月2日)
1日に初めて「KAZU1」を間近で見た男性は、親族2人がいまだ行方不明です。
行方不明者の親族:「(船を見るかどうか)すごく迷いました。見るのはつらくて迷ったんですけど、今、見ておかなきゃいけないなと・・・」「(KAZU1を)見た瞬間から涙があふれてきました。(行方不明者は)一番後ろのほうに座っていたと聞いていますが、そこを見て、ここから海とか、景色を眺めていたのだなと思って・・・」
午前7時すぎに始まった陸揚げ作業。つり上げられたKAZU1は、トレーラーに載せられ、およそ400メートル離れた保管場所へ運ばれました。
再びクレーンでつり上げると、KAZU1の船の底に穴が開いているように見えます。
その穴は、大きさがおよそ40センチ四方、断面がささくれ立ち、船底が内側にめり込んでいるのが分かります。
元海上保安監・伊藤裕康氏:「走っている間に、こういう穴はできませんし。そうなると、船が沈んで海底に着底する時に船尾が何か固いものに当たって穴が開いたという可能性はある」
保管場所へ移されたKAZU1は、希望する乗客の家族らに公開されました。各地から9家族、27人が集まって花を手向けたということです。
その中の一人、行方不明者の親族の男性は、国などの対応について、次のように話しました。
行方不明者の親族:「ずさんな安全管理をしていた運航会社の責任もあるが、運航を許可していた国交省とか、検査をした民間のJCI(日本小型船舶検査機構)の責任は大きい。今後、どんどん捜索の規模が小さくなっていくのが心配です。会いたいです。2人と会いたいです。お帰りと言って抱きしめてあげたいです」
※「KAZU1(ワン)」は正しくはローマ数字
(「グッド!モーニング」2022年6月2日放送分より)
[テレ朝news] https://news.tv-asahi.co.jp/a>
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