ロシア軍“内紛”か・・・会話傍受「一緒に自爆しよう」(2022年6月2日)

ロシア軍“内紛”か・・・会話傍受「一緒に自爆しよう」(2022年6月2日)

ロシア軍“内紛”か・・・会話傍受「一緒に自爆しよう」(2022年6月2日)

 赤茶色の煙が、頭上高く吹き上がります。

■“最後の拠点”・・・中心部に侵攻
 
 攻撃を受けたのは、硝酸が入ったタンクです。ロシア軍による化学工場への空爆で、空気中に有害物質が飛散した恐れがあり、市民にはシェルターの外に出ないよう要請が出されました。

 ゼレンスキー大統領:「セベロドネツクには、大規模な化学工場があるのにもかかわらず、空爆を含めた攻撃をするロシア軍は、正気の沙汰ではない」

 攻勢を強めるロシア軍。ウクライナ東部ルハンシク州の知事は、要衝・セベロドネツクの7割が制圧されたと明らかにしました。

 ロシア軍がすでに市の中心部にまで侵入していて、激しい市街戦が続いています。

■内紛か・・・「味方同士で銃撃戦寸前」

 ただ、ロシア軍の一部では、反乱とみられる動きも出ています。

 ロシア兵とみられる音声:「皆、前線に行くことを拒んでいた。600人いた部隊が215人しかいなくなった」

 これはウクライナが公開した、ロシア兵の会話を傍受したとする音声です。隊長の指示に従わず、内紛が起きていた生々しい様子が明らかにされています。

 ロシア兵とみられる音声:「隊長が銃を振り回し、乱射し始めて、『前線に行かなければ撃ち殺す』と言った。そうしたら、ある人が『撃ち殺してみろ』と手りゅう弾のピンを外しながら言った。『撃ち殺してもいいぜ』『ここで一緒に自爆しようじゃないか』と。とにかく、全員で銃撃戦になりそうだった」

■兵力不足・・・“年齢制限”を撤廃

 また、深刻な兵士不足に陥っているとも言われています。

 ウクライナ保安庁:「(ロシアでは)大半の人が兵士として契約するのを拒んでいる。もし、兵士が死んでも、その遺体がロシア国内になければ、金が支払われないからです。こんな厳しい条件で、生死をかける戦いに行く人なんて、いるはずがありません」

 戦闘が長期化するなか、ロシア政府は、志願兵の年齢制限を撤廃するなど兵力不足解消に動いています。

(「グッド!モーニング」2022年6月2日放送分より)
[テレ朝news] https://news.tv-asahi.co.jp/a>

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