上海・2カ月ぶりロックダウン解除喜ぶ一方・・・“隔離延長”で「終わりのないすごろく」(2022年6月1日)
中国・上海で2カ月以上続いたロックダウンが現地時間の午前0時(日本時間の1日午前1時)、解除となりました。花火が打ち上げられたり、路上でお酒を飲む人や、ダンスで喜びを分かち合う人たちが街にあふれました。
■真夜中の“解除”・・・「路上飲み」も
2カ月以上続いた、上海のロックダウン。午前0時になり、マンションから勢いよく走り出す車。飛び跳ねて喜びを爆発させる住民もいます。
上海市・宗明副市長:「上海市は揺るぎなく“ゼロコロナ”の方針を堅持し、断固としてコロナの拡散と蔓延(まんえん)を抑制し、人民の生命安全と体の健康を確保した」
ピーク時は、2万7000人だった上海の一日の感染者数も、先月30日は31人と、大幅に減少しました。
上海市当局は、「本格的な回復段階に入る」と宣言し、1日午前0時に、ロックダウンが実質的に解除。人口の9割以上にあたる「2200万人」以上の市民に、外出が2カ月ぶりに許可されました。
その瞬間をかみ締めようと、深夜にもかかわらず、街では多くの人たちが、外出を楽しんでいました。
街のごみ箱には、「酒瓶」がたくさん置かれています。すでに“祭りの後”といったような雰囲気です。
街中を歩いてみると、大勢の住民が、外の世界を楽しんでいます。
グループで固まってお酒を飲んでいる若い人たち。よく見てみると、「シャンパングラス」を持っています。
シャンパングラスを持って楽しむ人や、相当ストレスがたまっていたのか、叫んでいる若者もいました。街中で散髪する人までいます。
散髪する男性:「前髪を出すと、ダサいでしょ?」
深夜の街には、人だけでなく、車での移動制限も解除されたため、多くの車が街中を走っていました。
■お祝いムード 一方で“隔離延長”
多くの市民が待ちわびた2か月ぶりの外出。解除前日には、夜空に次々と打ち上がる「花火」。音楽が流れるなか、歌を口ずさみ、楽しんでいる声も聞こえます。
上海の地元新聞によると、解除前日、市内の各地で花火や爆竹を放って、祝う様子が見られたといいます。
多くの人が、2カ月ぶりの解除を喜ぶ一方で・・・。
上海在住・日本人女性:「隔離はきょうで60日ぐらい。ゴールが見えてきたのに、簡単に元に戻ってしまうという、罰ゲーム」
そう話すのは、上海在住の日本人女性。解除の2日前に、女性が住んでいる団地の別の棟で陽性者が確認され、隔離期間が“2週間延長”されたといいます。
上海在住・日本人女性:「(Q.あす(6月1日)解放にもかかわらず延長されるが?)もう正直、笑うしかないというか。本当に言葉にならないですよね。ここまで来たのに、また振り出しに戻るという感じで。これは本当に、終わりのないすごろく」
(「羽鳥慎一 モーニングショー」2022年6月1日放送分より)
[テレ朝news] https://news.tv-asahi.co.jp/a>
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