運転中に意識不明・・・6人がかりで“奇跡の救出” 米国(2022年5月26日)
多くの車が行き交っているのは、アメリカ・フロリダ州の交差点です。
赤信号で車が停止しているなか、先頭の黒い車がゆっくりと前進しています。車は止まる気配がなく、交差点の真ん中まで進入していきます。
待ち受ける対向車は正面衝突を免れるため、バックして距離を取ります。いつ事故が起きても、おかしくない状態です。
異常事態に気付いたのか。隣の車線を走行していた運転手が車を降り、黒い車に駆け寄ります。そして、周りに何かを必死に呼び掛けます。
6人掛かりで車を抑え、なんとか車を停止させることに成功しました。一体、何が起きたのでしょうか？
助かった運転手の女性：「（助けてくれた）皆さんに、本当に感謝しています。どうやって感謝したら良いのか分かりません」
実は、この女性は運転中に気分が悪くなり、意識を失っていたのです。
車を停止させた後、周囲の人がたまたま持っていたダンベルで、車の窓を割り、ドアのロックを解除。この後、女性は病院に運ばれ、翌日に意識を取り戻しました。
このストーリーでは、命が助かっただけでなく、もう一つの奇跡が起きていました。
実はあの時、最初に異変に気付き、車に駆け寄った女性は、意識不明になった女性の同僚で、偶然にも隣を走行していたのです。
その日、女性は同僚に「気分が悪い」と話していたといいます。
助けた同僚の女性：「自分の命のことなど、考えていませんでした。私はただ走って『避けて！避けて！』と言って、一緒に車を止めてくれる人を探し、助けを求めました。全力を尽くしました」
（「グッド！モーニング」2022年5月26日放送分より）
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