学校の一角や民家の納屋に遺体・・・ 一時占拠の「ハルキウ」で続く“ロシア兵遺体の収容作業”現地取材で見えた『厳しい現実』|TBS NEWS DIG

学校の一角や民家の納屋に遺体・・・ 一時占拠の「ハルキウ」で続く“ロシア兵遺体の収容作業”現地取材で見えた『厳しい現実』|TBS NEWS DIG

学校の一角や民家の納屋に遺体・・・ 一時占拠の「ハルキウ」で続く“ロシア兵遺体の収容作業”現地取材で見えた『厳しい現実』|TBS NEWS DIG

ウクライナ北東部で一時ロシアに占拠されていたハルキウ近郊の現地取材です。そこでは、ロシア兵の遺体の収容作業が続いています。戦争の厳しい現実を捉えたものとして、遺体を含む映像を放送します。

北東部の中心都市、ハルキウを出て郊外に向かうと、田園風景の中に、ロシア軍車両の残骸が点在していました。

記者
「4月の初旬に落とされたヘリコプターの残骸があります。ちょっと見にくくなっていますけれども、ロシアと書いてあります」

ロシアとの国境からおよそ30キロ。侵攻直後からロシア軍はこのあたりの村を占拠しました。この学校は、ロシア軍とウクライナ軍の奪い合いとなりました。

記者
「天井が完全に穴があいていますね。そしてこの辺には弾薬を入れる箱が散らばっています。村上春樹さんの本ですね。ロシア語バージョンです」

校内の一角にはロシア兵の遺体がありました。

記者
「もうだいぶ経っていますね。きっとロシアには待っている家族が居たんだと思います。その家族がここでこうして亡くなっているのを知っているかどうか確認するすべはありませんけど・・・」

軍の担当者
「遺体は戦闘終了後からここにありました。3週間ほど経っています」

当局によれば、遺体は中央アジア系の顔立ちだったということです。

記者
「今からブービートラップ化されているかもしれないから、ああやって引っ張るんだよ・・・危ないから離れます。我々も」

長いロープをとりつけて遺体を動かし、爆発物が仕掛けられていないかを確認します。

記者
「大丈夫だったみたいだね・・・」

遺体は安置所に移され、身元の特定作業が行われます。ロシア側と「遺体の交換」を行うためです。ロシア軍撤退後、こうした兵士の遺体は相次いで見つかっています。

爆弾処理班や救急隊員などからなる収容チーム、民家の納屋でも遺体を見つけました。ここでもまたロープによる作業が・・・

記者
「クリアのようですね」

当局者によれば、ウクライナ軍兵士の目印がついているものの、この民家はロシア軍が拠点としていたということで、ロシア兵がウクライナ兵になりすましていた可能性もあるとみられています。

作業を見守っていたニコライさん(46)はロシア軍は一部の住民を意思に反してロシア側に連れて行ったと証言します。

住民 ニコライさん
「(友人は)30歳でしたが、強制的にロシアに連れて行かれました。ロシア兵は縛って連れて行ったのです」

つながりも深いロシアがまさか侵攻してくるとは思わなかったと言うニコライさん。いきなり、服を脱ぎ始めました。真新しいウクライナの国章の刺青。1週間前に入れたと言います。

住民 ニコライさん
「相手が誰であろうと我々が勝ちます。向こうが武器を持って土地を侵略してきたんですから、その逆じゃないんですから」

静かな農村地帯への侵攻と占領、戦闘はこの地域に簡単には消えない痕跡を残していました。

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