コロナの困難下で正恩氏が“大きな決断”か(2022年5月20日)
20日にバイデン大統領が到着する韓国では北朝鮮の動きに対してどのように対応するのでしょうか。
(井上敦記者報告)
北朝鮮による警戒感が高まるなか、先週北朝鮮が公表を始めた新型コロナの流入が今後を左右する新たな要因となっています。
専門家は「コロナの要素が加わったことで金正恩総書記が強いリーダー像を示すために困難な時だからこそ大きな決断をする可能性がある」としています。
一方、直接話を聞いた朝鮮労働党の元幹部は「米韓の見方を見極めるため、対話の空気を完全に壊してしまうような核実験や列島越えのICBM(大陸間弾道ミサイル)発射は一連の日程の間にはないだろう」としたうえで「むしろ差し迫った脅威は米韓へのメッセージであって、北朝鮮政策に影響を与える狙いがある」としていました。
また、韓国政府は先週までミサイルの発射に比べて核実験の可能性は低いとしていましたが、19日になって情報機関がどちらも準備完了状態で差し迫った脅威だと言い直しています。
別の政府関係者もコロナの状況が核実験の実施を妨げるかについて「北朝鮮はエリート階層と庶民の状況がリンクしない社会だ。最終的にはリーダーの決断次第だ」としています。
米韓の北朝鮮政策の発表とともに北朝鮮のコロナ状況が金総書記の判断にも影響を与えそうです。
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