「抵抗の象徴」マリウポリ陥落か・・・“うなだれた”兵士投降 停戦協議も“打ち切り”(2022年5月18日)

「抵抗の象徴」マリウポリ陥落か・・・“うなだれた”兵士投降 停戦協議も“打ち切り”(2022年5月18日)

「抵抗の象徴」マリウポリ陥落か・・・“うなだれた”兵士投降 停戦協議も“打ち切り”(2022年5月18日)

 製鉄所に籠城(ろうじょう)していた兵士が投降し、「抵抗の象徴」とされていたマリウポリが、事実上陥落しました。一方、停戦協議を巡って、両国の担当者が、事実上交渉が打ち切られたことを明らかにしました。

■“うなだれた”兵士・・・投降映像「任務完了」

 ロシア国防省・コナシェンコフ報道官:「きのう、マリウポリの封鎖されたアゾフスタリ製鉄所から、アゾフの民族過激主義者が投降を開始した」

 ロシア側は、投降したウクライナ兵の映像を公開しました。

 パトカーと装甲車に先導されるバスの映像。着いたのは、ロシア側が支配する地域です。鉄条網と高い塀を前に、ウクライナの兵士はうなだれた表情を見せます。

 “最後の砦(とりで)”となっていたアゾフスタリ製鉄所から兵士が投降。マリウポリは事実上、陥落したとみられます。

 ウクライナ側は、次のように伝えました。

 マリャル国防次官:「マリウポリの防衛隊は、すべての任務を完了しました。残念ながら、軍事的にアゾフスタリ製鉄所を解放する手段はありません」

■ゼレンスキー大統領「つらい一日だが・・・」

 ロシアによる侵攻の当初から砲撃にさらされ、80日以上の攻防戦で、2万人を超える死者が出たという激戦地・マリウポリ。民間人1000人以上が避難した後、消火が難しい焼夷(しょうい)弾も投入されたとみられています。

 ウクライナ側の負傷兵が、日に日に増えるなか、両国の交渉で、負傷した兵士などを親ロシア派の地域へ移すことになりました。

 ウクライナ・ゼレンスキー大統領:「つらい一日だが、他の日と同じく、我々の国と国民を守るための日だ。中には、重傷者もいる。英雄たちが生き残ることが、ウクライナにとって必要な日だ」

■停戦交渉・・・両国とも事実上“打ち切り”

 マリウポリについては、交渉が成立した一方で、停戦協議については、タス通信によりますと、ロシア側の代表団は「ウクライナ側が事実上打ち切った。もはや、いかなる形でも行われていない」と主張しました。

 対するウクライナ側の代表団も「我々は、プーチン大統領のメンツを守ることはしない」とし、停戦協議について両国の担当者が事実上、交渉が打ち切られたことを表明しました。

(「グッド!モーニング」2022年5月18日放送分より)
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