3年前に見つかっていた10個の“足跡” あの日、美咲さんに何が?(2022年5月16日)

3年前に見つかっていた10個の“足跡” あの日、美咲さんに何が?(2022年5月16日)

3年前に見つかっていた10個の“足跡” あの日、美咲さんに何が?(2022年5月16日)

 小倉美咲さんに何があったのか。あるルートが浮かび上がってきました。山梨県道志村のキャンプ場と美咲さんの骨が見つかった場所を再現しました。2つの地点の間に位置する地点で10個の足跡のようなものが見つかっていたことが分かりました。この足跡は美咲さんのものなのでしょうか。そして、そこに至る道は果たして子どもが上っていける道なのでしょうか。

 山梨県道志村で人の頭の骨が見つかってからまもなく1カ月・・・。

 その後の捜索で発見された肩甲骨について山梨県警は14日、発見現場近くのキャンプ場で行方不明になっていた小倉美咲さんのものと断定し、死亡しているとの判断を示しました。

 美咲さんは、なぜ亡くなったのか・・・。

 警察は、事件・事故の両面から捜査を続けています。

 3年前の捜索時、林道の終点から少し道を逸れた山の中で足跡のようなものが発見されていました。

 こちらが、その写真です。美咲さんが行方不明になった2日後に撮影されました。

 こちらの男性が、足跡のようなものを撮影。

 3年前、ボランティアで捜索に関わったそうです。今月12日、警察から依頼を受け、現場を案内していました。

 足跡のようなものを撮影した捜索ボランティア:「ソール、土踏まずがくぼんでいないようなフラットタイプだと思う。大きさは20センチいくか、いかないか」「(Q.いくつくらいあった?)10とか」

 美咲さんは行方不明時、エメラルドグリーンの「瞬足」というブランドの20センチの運動靴を履いていました。

 見つかった足跡のようなものが、もし美咲さんのものだったとしたら、どうやって発見現場までたどり着いたのでしょうか。

 キャンプ場のそばには「椿沢」があり、南北に水が流れています。この沢に沿うように、山の上、標高700メートルほどまで林道が続いています。

 番組は、規制線が張られる以前に何度かその林道の終点まで取材していました。

 さらに林道を歩くと周囲は薄暗くなっていきます。

 舗装されていない道を進み、沢沿いをさらに上流へ。

 大人の足で歩いておよそ30分以上・・・たどり着いた先には終点を示す道しるべが立っていました。

 周辺に登山道などはないものの林道脇の山の斜面は比較的なだらか・・・。

 そこを南東におよそ300メートル歩けば、足跡とみられるものが見つかった場所に行けます。

 ここが発見現場です。周囲と比べて木々がなくひらけています。

 男性の左手の先あたりで、足跡とみられる写真を撮影したそうです。

 男性が撮影した映像でも発見現場を見てみると、落ち葉が堆積した土に広く覆われていて、こう配はそれほど厳しくはなく、なだらかな斜面になっています。

 一部、大小様々な岩が連なっているのは複数の枯れた沢筋とみられます。

 男性によると、足跡とみられる写真を撮影した箇所はここ。

 そして、すぐそばにはこのように1メートルほどの木の枝が突き立てられていたということです。

 今年で10歳になるはずだった美咲さん。

 母親のとも子さんは、親族関係にある人物として矛盾はないという頭の骨のミトコンドリアDNA型鑑定の結果を受け誕生日の前日にブログを更新していました。

 小倉美咲さんの母・とも子さん(12日):「現段階で美咲個人と断定された訳ではないと警察の方からもお聞きしています。私は美咲が無事に戻ってくると信じている気持ちに変わりはありません」
 
 およそ2年8カ月、娘の無事を信じ続けてきたとも子さん。

 しかしブログの更新から2日後、無情にも警察からは美咲さんが死亡しているとの判断が示されました。

 美咲さん(当時6歳):「楽しいです。実際は(荷物が)もう少し多いってお姉ちゃんが言ってしました。さぁどのくらい重いんでしょう」

 初めてランドセルを背負った時の美咲さん。

 部屋には半年ほどしか使っていないランドセルが残されています。

 1年2組と書かれた上履きも、大きな丸をもらった練習帳も。

 不在のまま美咲さんは進級し、不在のまま美咲さんの通知表が渡されます。

 美咲さんはこの春、4年生になっていました。

 小倉美咲さんの母・とも子さん:「本当に込み上げてくるものが多すぎて最後まで見られませんでした」

 家には行方不明になった当日、美咲さんが身に着けていたシャツも。

 小倉美咲さんの母・とも子さん:「当時遊んでいる時にだんだん暑くなってきたみたいで美咲が『ママこれ暑いから持ってて』って言って私に手渡して途中からヒートテック一枚で遊んでいて、その格好のまま行方が分からなくなってしまって洗うこともできずに何かまた必要な時が来るのかなと思ってそのまま保管しています」

 とも子さんは手掛かりを求めてこれまで何度も道志村の現場を訪れてきました。

 小倉美咲さんの母・とも子さん:「地形が変わっちゃっている。当初はここに本当にチョロチョロって水が流れていたんですよ。この水を触っていたみたいで本当にここでこうやって『冷たい』って触るくらい。どちらかというと慎重で怖がりなので自らやっぱり危険なことはしないし」

 警察は16日も朝からおよそ40人態勢で現場周辺の捜索を行いましたが雨のため正午に終了しました。新たに発見したものはなかったということです。

 捜査幹部:「なるべく多くのものをご遺体の一部を捜索してご家族にお返ししたい」

 警察は引き続き遺留品が残っていないかどうか、現場の捜索を行うとともに事件・事故の両面で捜査を続ける方針です。
[テレ朝news] https://news.tv-asahi.co.jp/a>

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