「10増10減」衆院区割り変更 自分に投票できない議員も(2023年1月3日)
今年以降の衆議院選挙は1票の格差を是正するため、選挙区の数を「10増10減」した新たな区割りで実施されます。自分に投票できなくなる議員が出るなど困惑も続いています。
自民党・大西英男衆院議員:「この堤防を強化するために、ライフワークよ。ずっと取り組んでいる。河川の南側、これ全部私の選挙区だったわけよ。これがなくなっちゃう」
大西議員は地方議員時代を含め、半世紀近く政治活動を続けるベテランです。地元は東京・江戸川区のほとんどを含む16区でした。選挙区内にあった自宅は今回、区割りの変更で新16区から外れてしまいました。このままだと次の衆議院選挙からは投票用紙に自分の名前が書けなくなってしまいます。
自民党・大西英男衆院議員:「やっぱり祖先伝来の土地ですから、離れるということは人間としてできませんね」
事務所は移転させますが、50年近く使った電話番号が使えなくなるなど、負担は大きいといいます。
新たな区割りに支援者は…。
支援者:「ずっと30年、40年近く大西さんと兄貴みたいな感じで付き合わせてもらって。その人がいなくなっちゃうわけですよ。ちょっとひどいよね」
自民党・大西英男衆院議員:「この区割りは血も涙もないよね」
支援者:「今回、すごくがっかり。これからどうしましょう。誰を推していいか分からない」
10増10減を巡っては自民党もまだ60以上の選挙区が未定で、各党、調整を急いでいます。
テレビ朝日政治部・平元真太郎:「選挙区の数が減る県では、安倍元総理の地元・山口や二階元幹事長の地元・和歌山は大物議員が絡むなか、春には補欠選挙もあるため候補者調整が難航。選挙区の数が増える首都圏などでは公明党も候補者を擁立したい考えで、与党内調整も難しい課題となっています」
東京新16区は、日本維新の会が元衆議院議員の中津川博郷さんを候補予定者としています。与党の公明党や他の野党は候補予定者を発表していません。
[テレ朝news] https://news.tv-asahi.co.jp/a>
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