「1か月で子ども約100人殺害」ウクライナで学校に攻撃相次ぐ フィンランドはNATO申請へ|TBS NEWS DIG
ユニセフ=国連児童基金はウクライナで、この1か月の間に100人近い子どもが殺害されたと指摘。また、学校がロシア軍の攻撃を受け死者が出る事態も続いています。
これはウクライナ非常事態庁が公開した映像。車が黒く焼け、建物の壁は崩れ落ちています。
非常事態庁によりますと12日未明、北部チェルニヒウ州で学校がロシア軍による攻撃を受けて火災が発生。3人が死亡、12人がけがをしたということです。
先週7日には市民の避難所となっていた東部ルハンシク州の学校が攻撃を受け、およそ60人が犠牲になったばかりです。
ウクライナ ゼレンスキー大統領
「ウクライナの学校を破壊することによって何が達成できるでしょうか?そのような命令を出す、すべてのロシアの司令官は単なる病気で不治の病です」
ゼレンスキー大統領は、12日に公開したビデオメッセージで学校への攻撃を非難。そして国連安全保障理事会の会合では。
ユニセフの担当者
「この1か月だけで100人近くの子どもが殺害されました。実際にはもっと多いでしょう」
多くの子どもたちの命が侵攻で奪われているのです。
ウクライナ キスリツァ国連大使
「かつて楽しげな子供たちでいっぱいだった学校は、ロシア軍のパイロットにより集団の墓場に変えられました」
国連安保理の会合でウクライナの国連大使は、学校を含む民間施設を攻撃対象にすることは国際人道法違反だと強く批判しましたが、ロシア大使はウクライナ側の攻撃だと主張しています。
一方、ロシア軍が包囲を続ける南東部マリウポリでは、ウクライナの軍事組織『アゾフ連隊』が製鉄所を拠点に応戦しています。
ウクライナの副首相は12日、SNSで製鉄所内の負傷兵のうち重傷の38人について、ロシア人捕虜の解放と引き替えに退避させるようロシア側と交渉を進めていると明らかにしました。
製鉄所には負傷者を含む数百人の戦闘員たちが残っているとされます。
一方、ロシアと長い国境を接するフィンランドは。
フィンランド マリン首相
「この歴史的ステップはフィンランド国民を守るため」
首相と大統領は共同声明で、NATO=北大西洋条約機構への加盟申請は速やかに行われるべきとの考えを明らかにしています。首都ヘルシンキ郊外では。
ロシアによる軍事的圧力が今後、強まる懸念の中、“備え”として国防省の関連団体が防衛訓練を実施していますが、射撃訓練に参加する市民が急増しているのです。
防衛訓練の主催者
「ウクライナ侵攻後に多くの人が参加するようになったのは、隣人が予想のつかない国だからです」
訓練に参加した人に話を聞くと。
防衛訓練の参加者
「隣に大きな“熊”(=ロシア)がいるので、NATOに入るべきです。それがフィンランドの安全につながります」
フィンランドのNATO加盟申請の動きにロシアは軍事面を含め、対抗措置をとる構えを見せていて緊張は当面、続くことになります。
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