バレリーナ 単身日本へ避難 祖国へ思い・・・休日密着 バラに笑顔 ジャガイモに戸惑い(2022年5月11日)
長引くウクライナ侵攻は、日本に避難してきた人々にも暗い影を落としています。
■「一刻も早く平和に」単身日本へ
先月末、チャリティーコンサートで、平和への祈りの踊りを披露したヴェルラン・ユリーアさん(34)。首都キーウから避難し、先月16日、日本に入国しました。
ユリーアさん:「ウクライナは多くの人が亡くなって大変なので、一刻も早く平和になってほしいです」
ユリーアさんは、キーウのバレエ団に所属。世界各地で海外公演を行なってきたバレリーナです。
隣国・ハンガリーへ、一時的に避難。親族がいるから残りたいという母親と別れ、知り合いを頼って、一人で日本へとやってきました。
「早く平和が訪れてほしい」という願いを込めて、バレエを披露したユリーアさん。日本での休日をどのように過ごしているのでしょうか?
■日本の子どもに「教えるの大好き」
都内のバレエ教室には、熱心に生徒たちをレッスンするユリーアさんの姿がありました。
ユリーアさん:「((生徒)Q.好きな日本語はありますか?)アリガトウゴザイマス」「日本の子どもたちを教えるのが大好きです。彼女たちは規律を守り、いつも勤勉で、目標を達成しようとし、指摘も受け入れようとしています」
日本への避難は、バレエで交流があった、この教室を主宰する講師・岡本るみ子さんを頼って、実現しました。
岡本るみ子バレエスタジオ・岡本るみ子代表:「怖くてしょうがないというご連絡があったので、もう、いたたまれずに。そのように、もう、手を差し伸べるしかないと思いまして」
■買い物では“ジャガイモ”に戸惑い
レッスンが終わった後、岡本さんと一緒に、スタジオ近くの商店街へ買い物に行きました。
ユリーアさん:「バラは好きです」
岡本さん:「バラ、ありますか」
ユリーアさん:「シロイ(白い)。アリガトウゴザイマス、キレイデス」
お気に入りの白いバラを手に入れ、笑みがこぼれたユリーアさん。次に立ち寄った青果店では、ジャガイモを手にして、少し戸惑った様子を見せました。
岡本さん:「これは250円、こっちは300円」
ユリーアさん:「ウクライナでは、それだけ払えば、もっと買えます。2キロで1ドルとか」
ひと休みをした公園では、家族連れを目にして、一緒に日本に避難できていない家族を思い出していました。
ユリーアさん:「母のことを思い出します。ウクライナでも、人々がこんな過ごし方ができるようになってほしいし。母と一緒に、このような時間を過ごしたいです」
(「グッド!モーニング」2022年5月11日放送分より)
[テレ朝news] https://news.tv-asahi.co.jp/a>
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