日韓関係の改善は?“強い意欲”新大統領が船出 記者解説(2022年5月10日)
10日に韓国では尹錫悦(ユン・ソクヨル)氏が新たな大統領に就任しました。「過去最悪」ともいわれる日韓関係の改善に前向きな姿勢を示している尹氏。課題山積の日韓関係ですが、尹大統領誕生で関係改善は進むのでしょうか。韓国・ソウルから報告です。
(井上敦記者報告)
尹大統領は文在寅(ムン・ジェイン)政権の5年間で崩壊した日韓関係の改善に意欲を示しています。
就任前から政策協議団を日本へ送り、関係改善「待ったなし」だと互いに確認をしました。この結果が総理特使の林外務大臣の訪韓につながりました。親書のやり取りも済ませ、まずは第一歩スタートといった形です。
一方、今年に入って「別の要因」が発生しています。それは異例のペースでミサイル発射を行う北朝鮮です。月内には核実験を行う可能性も指摘されています
北朝鮮の脅威に対抗するため、今まで以上に日韓、日米韓の結束が必要となっています。
このことが互いの関係改善の動機付けにもなっています。
文政権が「ちゃぶ台返し」した徴用工と慰安婦の問題を日本の要求通りにすべて元に戻すというのは国民感情や「ねじれ国会」の事情もあり、尹大統領にとって容易なことではありません。
日本の「問題は解決済だ」という基本線は譲れないものの、今後は韓国を突っぱねるだけではなく、尹大統領が国内向けに顔向けできるような妥協点を日本側からも提示するなどの歩み寄りが必要になると思われます。
[テレ朝news] https://news.tv-asahi.co.jp/a>
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