“数年に一度”の寒波 吹雪や立ち往生・・・あすも警戒(2021年12月27日)

“数年に一度”の寒波 吹雪や立ち往生・・・あすも警戒(2021年12月27日)

“数年に一度”の寒波 吹雪や立ち往生・・・あすも警戒(2021年12月27日)

“数年に一度”といわれる強烈な寒波が襲来し、27日は各地で記録的な大雪となりました。

富山市では27日午後9時現在、平年の約5倍、42センチの積雪となっています。雪国といわれる富山県でも、12月にこれだけ降るのは稀です。富山空港では、27日発着の全8便が欠航。28日もすでに富山発羽田行き1便の欠航が決まっています。

この48時間で1メートルの雪が降った新潟・津南町。住民が屋根の除雪をしていると、別の住民が注意を呼び掛けます。

除雪する人:「下が“ザラメ”でさ」
注意する人:「だろう、まだ登るには危ないよ」
除雪する人:「危ねえんだ、気を付けないと」
注意する人:「Q.屋根に上がると危ないんですか)まだ雪が締まってないから、今回気温が低いので、いつのも雪と違ってさらさらしているので危ないと思います。(Q.雪下ろしのタイミングとしては)もう少しグッと締まってからですね」

今回の記録的大雪は、数年に一度という強い寒気が流れ込んだことが原因です。日本海側は、北陸だけでなく、山陰地方でも大雪となりました。

鳥取市では27日、最大41センチまで積もりました。山間部の智頭町では積雪が最大で73センチとなり、12月の観測史上1位となりました。屋根も道路も雪で覆われ、町の人は除雪に追われました。

除雪する人:「(Q.こんなに積もったのはどのくらいから)26日の午後7時半ぐらいから」

名古屋市では、この冬初めての積雪を観測。12月に1センチ以上積もるのは3年ぶりです。

豊橋から名古屋に出勤した人:「(Q.昨夜から警戒はしていたか)全然していなくて。豊橋では雪が降ってなかったので、そのまま出てきちゃったんですが、ちょっとびっくりしています」

東海道新幹線は最大で113分の遅れ、6万4000人に影響が出ました。

特に雪の影響が大きかったのが、近畿北部です。日本海に面する京都府舞鶴市では、積雪が最大71センチに達し、こちらも12月の観測史上1位となりました。

琵琶湖の東側に位置する、滋賀県彦根市。27日の積雪は最大73センチで、12月としては観測史上最大となりました。

国道8号では、雪のため大型トラックが動けなくなり、最大2キロ以上に渡って、立ち往生。彦根市では、複数の場所で発生しました。市内では、雪の重みで、住宅の駐車場の屋根や、タクシー会社の駐車場の屋根が崩れました。

今回の大雪は、朝鮮半島から流れ込んできた風の影響で、山陰や近畿北部の日本海上では、局地的な大雪をもたらす雲ができやすい状況になっているためです。

この雪雲は、勢力を保ったまま滋賀県にも流れ込み、伊吹山などの高い山にぶつかって、山のふもとに近い彦根市などに大雪をもたらしました。

国道事務所のカメラで、琵琶湖周辺の道路の状況を見ると、東側の北部はどこも大雪に見舞われていますが、彦根市から南側はほとんど積もっていません。今回の大雪は、集中的に降ったことが分かります。

国道事務所によりますと、国道8号の立往生は、夕方までに、ほぼ解消したということです。

28日も強烈な寒波が続く予想で、吹雪や立往生に警戒が必要です。
[テレ朝news] https://news.tv-asahi.co.jp/a>

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