【処理水放出】豊洲市場では購入客「気にしてない」 中国市民は激しい反応(2023年8月26日)

【処理水放出】豊洲市場では購入客「気にしてない」 中国市民は激しい反応(2023年8月26日)

【処理水放出】豊洲市場では購入客「気にしてない」 中国市民は激しい反応(2023年8月26日)

■豊洲市場 購入客「気にしてない」

 26日の豊洲市場。いつも通りの光景に見えます。

 メキシコ人バイヤー:「日本政府や関わる人々は状況を確認し、ダブルチェックをしています。すべて問題ないと私は確信しています」

 新鮮な魚介を求める人も変わらず。

 客:「(Q.処理水の海洋放出が始まったが?)科学的に大丈夫だという話もある。私はそんなに気にしていない」「(Q.おいしそうなものは?)ギンダラ」

 一つ違うのは中国からの観光客です。店の人によると、週末にしては少ないといいます。

 仲卸「吉善」 吉橋善伸社長:「伝わり方の違いですけど、日本にいるとある程度は分かるじゃないですか。海外で違った伝わり方をされるのが、ちょっと不安ですよね」

■北朝鮮・中国 処理水放出を非難

 24日、中国政府は科学的根拠を示さないまま日本の水産物の輸入を全面的に停止。さらに、加工食品の製造や調理も禁止としました。

 帝国データバンクによりますと、禁輸措置の影響を受ける日本の食品関連企業は700社以上になるとみられています。

 北朝鮮の軍事偵察衛星打ち上げを受け、開かれた国連の安全保障理事会では…。

 北朝鮮 金星国連大使:「“核汚染水”の放出は明らかに生態学的環境を壊し、人類の存在への脅威となる犯罪行為である」

 中国の代表も「放出の責任を取るべきだ」などと日本を非難。その中国では混乱が広がっています。

■“塩騒動”日本料理店にキャンセルも

 市民らが買い求めるのは処理水を放出する前の海で取れた塩。買い占めも起きていました。子どもが叫んでもお構いなし。塩騒動は中国各地に広がっています。スーパーの塩が売り切れると…道端で塩を投げ売りしています。

 禁輸措置により、中国で日本料理を掲げる店にも影響が…。上海市内の寿司店では、日本産不使用との看板が出されました。

 日本人が経営する店では…。

 日本料理店「HORITA堀田」 堀田智オーナーシェフ:「(Q.魚はどこ産?)アメリカ・ボストンのやつですね、マグロです。天然のやつを入れていますけど、今、日本のものは使っていないですね」

 風評被害も出ています。

 日本料理店「HORITA堀田」 堀田智オーナーシェフ:「営業中に嫌がらせの電話が続いていて、『それを食べたら死んじゃうんじゃないか』『食べた瞬間、倒れてしまうんじゃないか』とか。朝早い時間から電話が多くて、キャンセルとかも続いています。僕らは対応のしようがないので、耐えて待つというか…流れに合わせる感じ」

 今後、風評被害を受けた事業者をどこまでどのように支援するのか。政府は800億円の基金をその対策に充て、東京電力が賠償を担うとしていますが、先は見えず、不安は尽きません。
[テレ朝news] https://news.tv-asahi.co.jp/a>

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