沈没した観光船 扉に“ある異変” 水中カメラが捉えた「10枚の写真」(2022年5月5日)

沈没した観光船 扉に“ある異変” 水中カメラが捉えた「10枚の写真」(2022年5月5日)

沈没した観光船 扉に“ある異変” 水中カメラが捉えた「10枚の写真」(2022年5月5日)

 北海道の知床で観光船が沈没した事故について、船をよく知る人物によりますと、観光船の扉に異変があるということが指摘されています。また専門家は、船が沈むまでに一定の時間があったという可能性を示唆しました。

 青空が広がる知床。しかし、半島を先に進むと様相は一変します。

 沈没事故から13日目。5日の捜索には警察などに加え漁船4隻が参加しました。

 捜索に協力してくれている漁船は6日から定置網漁が始まるということで、捜索に専念できるのは5日までだということです。そんななか、4日は事故の原因などを解明するうえで重要な画像が公開されました。

 画像は10枚。例えば左舷の扉は救命胴衣のようなものがあることに目がいきがちですが、船をよく知る人物によれば別の着目点が・・・。

 ここは、めったに開け閉めされない扉で船長しか開けられないはずだといいます。

 KAZU1をよく知る関係者:「これ扉、開いてるんで・・・もう沈んでしまってから(扉を)開けられないと思うんだ水圧で。だから沈む前に(扉を)開けてるってことだから、そこを開けなきゃならない理由・・・。もしかしたら右から傾いてこういうふうに(傾いて)いったということもあるね。こちら側、上になるからね」

 カメラは、ここから船内に。すぐに操舵室につながるスペースがあり、船首側の座席があります。

 ここを撮影したの画像では窓とキャビネットが見え、いずれも壊れてないように見えます。

 その左を撮った画像ではキャビネットが開いていて、青いかごが・・・。

 ここにはいつも救命胴衣が入れられていて、出して着せた可能性があるといいます。

 KAZU1をよく知る関係者:「緊急事態・・・(救命胴衣を)着てない人も緊急事態には着せてるはずですから」

 船の後方には39の座席があります。この位置の椅子は座面が外れてしまったのでしょうか。ただ、専門家によれば突然、沈んだようには見えないといいます。

 水難学会・斎藤秀俊会長:「窓そのものもひび割れがあるとかそういうものもないんですね。窓を破る以外の方法で海水がじわじわと船内に入ってきたのかなと考えている。比較的、避難する時間があったんじゃないかと思う」

※「KAZU1(ワン)」は正しくはローマ数字
[テレ朝news] https://news.tv-asahi.co.jp/a>

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