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脱ロシアか経済か・・・岐路に立つドイツ“石炭回帰”も 資源「一国依存」のリスク(2022年5月4日)
ウクライナでの戦争を受け、ヨーロッパ諸国はエネルギー資源のロシア依存からの脱却が差し迫った課題となっています。
なかでも厳しいかじ取りを迫られているのはドイツです。天然ガスの輸入の多くをロシアに頼るなか、ドイツは「脱ロシア」という大きな壁に直面しています。その苦悩を取材しました。
2005年、ドイツがエネルギーのパートナーに選んだのは、ロシアでした。天然ガスパイプライン『ノルドストリーム1』によって安定的なエネルギー源を得たドイツは、世界でいち早く、脱炭素への転換を表明します。
メルケル首相(2011年当時):「再生可能エネルギーの時代をけん引し、再エネへの転換を実現した最初の産業大国となります」
石炭などに比べてCo2排出量が少ない天然ガスは、今でも欠かせないエネルギーの一つとなっています。ウクライナ侵攻から2カ月で、各国がロシアにエネルギーの代金として支払った額のデータを見ると、ドイツは総額 約1兆2500億円、天然ガスだけでも約8700億円と、世界で最も多く支払っています。それは、非難の的になりました。
ウクライナ、ゼレンスキー大統領:「前からドイツには『ノルドストリームは戦争への準備だ』と警告してきたが、彼らは経済を優先した。経済、経済、経済と」
ロシアへ制裁を加えるのか、それとも自国の経済を守るのか。ドイツ社会が今、二分されています。
禁輸に賛成:「禁輸で痛みが伴っても、できることが減ったとしても、我慢しなければならない」
禁輸に反対:「天然ガスの禁輸は間違っている。政府はドイツ国民の利益を守らなければいけない」
この“究極の二択”に答えはあるのでしょうか。経済の専門家は「禁輸には大きなリスクが伴う」と話します。
ドイツ経済研究所、マルセル・フラッチャー所長:「戦争を行う国にユーロを与え、何かを買わせることは誰も望んでいない。ただ、経済的観点から禁輸には疑問符がつく。エネルギーを多く使う化学工業などは製造を停止しなければならない。50万人以上の失業者が出るでしょう」
そんな中、“脱炭素”にも急ブレーキがかかっています。ドイツ西部を拠点にする化学メーカー『エボニック』。クリーンエネルギー推進のため、今年、自社で使うための石炭火力発電を停止し、天然ガスの発電に切り替える予定でした。しかし、ウクライナ情勢を受けて、廃止を延長しました。
脱炭素で先頭を走ってきたドイツで今、一時的な“石炭回帰”を余儀なくされています。国の方針が定まらない中、現場はすでに動き出しています。
エボニックエネルギー部門責任者、ハイコ・メネリッヒ氏:「石炭火力発電所の稼働延長は“脱炭素”と反することになる。一つの国への依存は、今のロシアがそうであるように、その国で紛争が起きると困難な状態になってしまう」
早くも次の冬に備え、ガスや電気を使わない暖炉用の薪(まき)が飛ぶように売れています。
薪を購入した客:「全部、次の冬のための薪です。ウクライナ危機が心配で、あらかじめ準備しておこうと思ってね」
[テレ朝news] https://news.tv-asahi.co.jp/a>
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