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「誰も取り残さない」SDGsを考える。車いすで空を飛び、着物を楽しむ【Nスタ】|TBS NEWS DIG
車いすに乗ったまま着物を着ることができる場所があります。ファスナーやマジックテープなどを使って、車いすに座ったままでも着付けができる工夫がなされています。また、専用の車いすに乗ったまま空を飛ぶことができる、モーターパラグライダーを体験することができるところもあります。その他、温泉に入浴用のリフトが完備されたバリアフリーホテルもあります。今回は「誰も取り残さない」取り組みを紹介します。
■みんなが楽しめる夢の国へ TDRバリアフリーの取り組み
南波雅俊キャスター:
SDGsには人や国の不平等をなくすという目標も掲げられていますが、東京ディズニーリゾートではこんな取り組みがあります。その1つが「触地図」というもので、凹凸のある地図に点字で施設の場所などを示しているものです。例えば、触るとここにシンデレラ城があるとか、この場所にスプラッシュマウンテンがあるというのがわかり、しかも展示があるのでどういう施設なのかも感じることができるのです。
さらに「スケールモデル」というものもあり、こちらはキャラクターの特徴を触って知ることができます。目が見える人にとってミッキーの顔はわかるかもしれませんが、目が不自由な方でも触ることでミッキーの顔の形を感じ取ることができる。しかもモデルがそれぞれみんな手を出していて、握手もできるという工夫もあります。
さて、東京ディズニーランドのレストランの多くはカウンターの高さが90センチに設定されていますが、井上さん、ホランさん、椎木さん、90センチの意味をどのようにお考えでしょうか?
マーケティング企業AMF社長 椎木里佳さん:
何か手の届きやすそうな感じですか?
南波雅俊キャスター:
立っている人には少し低い、でも手が届く。そして車椅子の人にとっては少し高い、でも手が届くということで、お互いが少しずつ譲り合って、お互いが少しずつ手を伸ばせば届く距離に設定されているということです。
井上貴博キャスター:
少しの差が大きな違いになるなと感じます。
椎木里佳さん:
ディズニーリゾートはすごくこういった取り組みをされているなと思います。私自身も親戚が知的障害を持っているのですが、一緒にディズニーランドとかシーに行くと、キャストの方が気を使ってくれて、待ち時間を少なくしてくれたり待っている時間も楽しいお話してくれたりするので、同行者や家族の目線からしてもすごくありがたいなと思います。
ホラン千秋キャスター:
一緒にいて1人だけ我慢しなきゃいけないのかなって思いがちですけれども、乗り物によっては一緒に乗ることができるということで、そういう心遣いは嬉しいですよね。
椎木里佳さん:
自分だけが苦しい思いをしているとは思ってほしくないと家族は思うので、そういった点でこういった取り組みをしてくれる会社ありがたいし増えてほしいと思います。
南波雅俊キャスター:
東京ディズニーリゾートも様々な取り組みを行っていますが、実際に体が不自由な方にお話を伺いますと、レジャーや観光を楽しもうとすると、様々な不便なことがあるということです。その不便さを解消していくようなSDGsな取り組みを3コマで紹介していきます。
■車いすでも“着物”を楽しむ
まずは1つ目、体の不自由な方にとって「レジャーで困ったことは?」という質問です。当事者の立場に立って様々なレジャーを紹介している「さくらスタートラベル合同会社」によりますと、「好きなものを自由に着たい」という声、それから「みんなと同じもの着たい」というような声があります。
これについては、茨城・つくば市にある「明日櫻」という会社が、車椅子に乗ったまま約5分で着付けが完了できるような着物を作りました(料金3万5000円~)。着付けは1時間ぐらいかかる場合もあるのが5分でできるのです。
仕組みとしては着物の上と下もわかれていて、帯のところもファスナーやマジックテープなのであっという間にできます。「明日櫻」代表取締役の浅倉早苗さんは、祖母が半身麻痺になって着物が着られなくなったことがきっかけで始めたとのことで、お客さんやその家族の中には涙を流して喜ぶ人もいたということです。成人式でも利用されているそうです。
ホラン千秋キャスター:
これはイメージで言うと割烹着のように前に手を入れて後で留めるスタイルですか?
南波雅俊キャスター:
後でマジックテープなどで留めていくということです。
■車いすでも楽しめる“空を飛ぶ”レジャー
南波雅俊キャスター:
こんな声もありました。「障害があっても自由に遊びたい」「足が不自由でも自由に動きたい」。これについては、滋賀の大津市「MPG琵琶湖」で体験できるモーターパラグライダーがあります。
実際に専門家が後ろについて、車椅子の方でもモーターパラグライダーを楽しむことができます(料金1万2000円~)。専用の車椅子に体を固定して、何かにつかまる必要はないということです。車椅子の場合は風の強さなど基準なども少し厳しく設定されているので、安全に楽しむことができます。MPG琵琶湖の河合健一郎さんは「地上では…(https://newsdig.tbs.co.jp/list/article?id=jnn-20220503-6016309)
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