知床観光船・・・“プロポーズ予定”死亡の男性が残した手紙「嫁になってくれますか?」(2022年5月3日)

知床観光船・・・“プロポーズ予定”死亡の男性が残した手紙「嫁になってくれますか?」(2022年5月3日)

知床観光船・・・“プロポーズ予定”死亡の男性が残した手紙「嫁になってくれますか?」(2022年5月3日)

 北海道知床沖で観光船が沈没した事故で、亡くなった乗客の男性の告別式が営まれました。会場には、交際相手にプロポーズしようと準備していた手紙も置かれました。

■事故当日は、女性の誕生日

 鈴木智也さん(22):「ずっとずっと大好きです。嫁になってくれますか?」

 これから訪れるはずだった、幸せな時間は永遠に奪われてしまいました。

 2日、「KAZU1」に乗船していた鈴木智也さんの告別式が執り行われました。会場には、智也さんの子どものころの写真と共に、交際相手の女性と2人で祝った22歳の誕生日や旅行、ドライブなど思い出の日々の映像が繰り返し流されていました。

 そして、手紙とネックレスの写真も・・・。

 鈴木智也さんの父:「一緒に旅行されてた彼女なんですけど、プロポーズということで、サプライズを兼ねて用意したものです」

 事故があった先月23日は、女性の誕生日でした。

 「ずっとずっと大好きです。周りにどう思われたって、2人で乗り越えていくって決めたし、環境が変っても俺が守るって。俺が大切にするって誓ったから、これからも一生一緒についてきて下さい。産まれてきてありがとう。愛しています。嫁になってくれますか?7月7日に返事待ってます」

 7月7日は、智也さんの誕生日。渡すはずだった手紙とティファニーのネックレスは、ウトロ漁港に残された智也さんの車の後部座席の下から見つかりました。

 女性の行方は、まだ分かっていません。

■10時間に及ぶ“家宅捜索”

 一方、2日午前10時前、知床遊覧船事務所の前では海上保安庁の職員が箱を持って事務所の中に入りました。容疑は業務上過失致死で、会社の安全管理体制などについても捜査するとみられます。

 午後8時すぎです。海上保安庁の職員が捜索を終えて出てきました。およそ10時間に及んだ家宅捜索が終わりました。

 直後に、桂田社長も事務所から出てきましたが、記者の問い掛けに答えることはありませんでした。

■費用8億円超は国が負担

 2日、現場周辺の天気は荒れていて、水中カメラによる捜索はできませんでした。今後の捜索態勢について国土交通省は、次のように話しました。

 国土交通省・斉藤鉄夫大臣:「民間事業者の専門的な技術を活用しつつ、国交省の総力を上げて(船体の)引き揚げに向けた準備を開始して下さい」

 「KAZU1」の船体が沈む、水深およそ120メートルは通常の装備では人間は潜れない深さです。そのため、飽和潜水という技術を使って捜索を行う方針を固めました。

 飽和潜水は、ダイバーが潜水装置に入り、水圧に体を慣れさせてから外に出て作業する方法で、国内でも限られた事業者しかできません。

 海上保安庁は、すでに民間事業者と契約を済ませていて、費用の8億7700万円は国で負担するということです。

 今回の契約に船の引き揚げは含まれていません。

※「1(ワン)」は正しくはローマ数字

(「グッド!モーニング」2022年5月3日放送分より)
[テレ朝news] https://news.tv-asahi.co.jp/a>

ANNnewsCHカテゴリの最新記事