【発見】ヤドカリと“共生”新種のイソギンチャク 東大研究チーム(2022年4月27日)

【発見】ヤドカリと“共生”新種のイソギンチャク 東大研究チーム(2022年4月27日)

【発見】ヤドカリと“共生”新種のイソギンチャク 東大研究チーム(2022年4月27日)

 日本近海で発見されたヤドカリが住む貝殻の上に共生するイソギンチャクが新種であることが分かったと東京大学の研究チームが発表しました。

 東京大学の大気海洋研究所・吉川晟弘特任研究員らの研究チームは、三重県や静岡県の深海でジンゴロウヤドカリが住む貝殻の上に共生するイソギンチャクを採集してDNAを解析しました。

 その結果、これまで日本ではヒメキンカライソギンチャクとして知られていたイソギンチャクが学術的には新種であることが判明しました。

 ヒメキンカライソギンチャクは、ヤドカリの貝殻の上で暮らしながら自身の分泌物で宿として使っている貝殻を大きくする特殊な能力を持っています。

 その代わりにイソギンチャクは、ヤドカリのエサの食べ残しをもらえるほか、移動手段を確保できます。

 ヤドカリが貝殻を引っ越す際には、イソギンチャクを新しい貝殻へと移す行動も確認されています。

 また、ヒメキンカライソギンチャクがジンゴロウヤドカリ以外のヤドカリと共生する例は見つかっておらず、2つの種は強い共生関係にあると考えられています。

 吉川特任研究員は「深海という極限環境での能力の進化を理解するために貴重な研究材料となる」としています。
[テレ朝news] https://news.tv-asahi.co.jp/a>

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