英女王 フィリップ殿下に触れクリスマスメッセージ
イギリスのエリザベス女王は恒例のクリスマスメッセージで、今年4月に夫のフィリップ殿下を亡くした経験に触れながら、コロナ禍で2度目のクリスマスを過ごす国民に向けて語りかけました。
イギリス エリザベス女王
「クリスマスは多くの人にとって幸せと喜びの時ですが、愛する人を亡くした人にとってはつらいかもしれません。特に今年はそれを理解できます」
エリザベス女王は25日、夫のフィリップ殿下が亡くなってから初めてのクリスマスを迎えました。恒例のビデオメッセージで女王は、結婚60周年の記念に撮影された写真を傍らに置き、新婚旅行で身につけていた菊のブローチを胸につけました。女王がフィリップ殿下を追悼する言葉は私的なものでありながら、新型コロナウイルスで家族や大切な人を亡くした多くの国民にも向けられたものとなりました。
イギリス エリザベス女王
「人生は、当然ですが、出会いと別れからできています。私と家族が彼(フィリップ殿下)を恋しく思うのと同じくらい、彼は私たちにクリスマスを楽しんでほしいと思っているはずです。みなさんが幸せなクリスマスを過ごすことを願っています」
95歳のエリザベス女王は健康上の理由から、今年10月、病院で一晩を過ごし、その後も出席予定だった公務をキャンセルするなどしていました。イギリスで新型コロナのオミクロン株が拡大したこともあり、クリスマス前に王族が集まる恒例の昼食会も去年に続いてとりやめています。
一方、エリザベス女王がチャールズ皇太子ら親族とクリスマスを過ごしているウィンザー城では25日朝、武器を持った19歳の男が制限区域内に侵入したところを逮捕されました。警察が動機などを調べています。(26日06:11)
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