池袋暴走事故から3年 「毎日事故はどこかで起きていて、どこかで同じように苦しんでいる人がいる」遺族の思い|TBS NEWS DIG

池袋暴走事故から3年 「毎日事故はどこかで起きていて、どこかで同じように苦しんでいる人がいる」遺族の思い|TBS NEWS DIG

池袋暴走事故から3年 「毎日事故はどこかで起きていて、どこかで同じように苦しんでいる人がいる」遺族の思い|TBS NEWS DIG

東京・池袋で乗用車が暴走し11人が死傷した事故からきょうで3年。妻と長女を亡くした遺族は「2人の命を無駄にしないために交通事故を減らす活動を続けたい」と語りました。

松永拓也さん
「桜が散った後の事故だったので、桜が散ると同時に気分が気持ちがどんどん沈んでいくっていう」

松永拓也さん(35)。この交差点で暴走した車にはねられ妻の真菜さん(当時31)と長女の莉子ちゃん(当時3)を亡くしました。

事故から4か月後、松永さんは再発防止を訴える活動を開始。

松永拓也さん
「東池袋母子死亡事故の署名活動を行っております」

活動の裏で、松永さんは日々葛藤していました。

警視庁から返却された2人の遺品。

松永拓也さん
「(警視庁から)『選んで下さい』って言われたんですよ。『持って帰ってもいし、こっちで廃棄してもいいです』と。でも分かんないじゃないですか、どっちがいいかなんて」

車を運転していた飯塚幸三受刑者(90)は禁錮5年の有罪判決が確定し、去年10月、収監されました。松永さんが飯塚受刑者に損害賠償を求めた民事裁判は、今も続いています。

民事裁判の資料で、飯塚受刑者は事故の前、右足の膝が固まり、自然に動かすことが出来ないと主治医から診断されていたことが明らかになりました。

松永拓也さん
「医師が(運転を)止める権限がもう少し強ければ、止められたかもしれない。病気の方を追い詰める意味ではない。その方々をどう救済していくのかを考えないといけない。移動手段とか」

一方、飯塚受刑者側の代理人弁護士は「事故との因果関係はなく立証は不可能」としています。

事故から3年を迎えたきょう。

松永拓也さん
「3年経ってもなお悲しいし、苦しいし、この悲しさとか苦しさは僕たちだけじゃなくて、今、毎日毎日、交通事故はどこかで起きていて、どこかで同じように苦しんでいる人がいる。犠牲になってしまった方々の思いを、命を、無駄にしないことだと私は思うので、これからも活動を続けていきたい」

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