「作戦は新段階へ」ロシア軍 東部で“大規模攻撃”開始・・・製鉄所を「1万4000人包囲」(2022年4月20日)
ウクライナ・ルハンシク州のルビージュネでは、砲撃音が絶え間なく響き渡ります。
■ロシア 東部で“大規模攻撃”開始
「激しく煙っている。怖い。ルビージュネの町の様子だ」
州の高官は19日、そのすぐ西側に位置するクレミンナ市が、ロシア軍により制圧されたと発表しました。
ウクライナ軍は、クレミンナ市から撤退したということです。
ロシア軍による、ウクライナ東部での新たな攻撃開始以降、都市が制圧されたのは、初めてとみられます。
戦闘が激化するなか、ゼレンスキー大統領は、改めて徹底抗戦の構えを示しました。
ウクライナ・ゼレンスキー大統領:「今、ロシア軍は長い間、準備してきた“ドンバスの戦い”を開始した。この攻撃のため、ロシア軍の大部分が集中している。ロシア兵がどれだけ動員されようと、我々は戦う。我々は国を守る。決して何も渡さない」
一方、ロシアのラブロフ外相は、次のように話しました。
ロシア・ラブロフ外相:「今回の作戦は、新たな段階に入っていて、作戦全体の大きな節目となるはずだ」
■製鉄所「ロシア軍1万4000人が包囲」
南東部で孤立した、マリウポリ最後の砦・アゾフスタリ製鉄所。
ここには、市民とウクライナ兵を合わせて2000人ほどがいるとされ、地下シェルターと思われる場所には高齢者や女性、小さな子どもたちの姿がありました。
「最初は、たくさん食べ物があり、在庫は1年あると言われました。その後、1カ月しかないと言われ、今は分かりません」「(Q.ここから出たいですか?)とても出たいです」
製鉄所を守るアゾフ連隊の兵士は、次のように話します。
アゾフ連隊・プロコペンコ中佐:「ロシアは、民間人がいることを知りながら、爆弾を投下しています。だからこそ、文明国のリーダーに呼び掛けます。人道回廊を作って下さい。私たちに安全の保証を下さい」
こうしたなか、ロシア軍は、立てこもる兵士に向け、日本時間の19日午後10時までに、製鉄所から出てくるよう降伏勧告をしましたが、これまで、降伏したなどの情報は入ってきていません。
アゾフ連隊・マキシム司令官:「1万4000人のロシア軍に囲まれた。攻撃は毎日で、空爆が1時間に1回、砲撃は30分ごとだ。50日以上いるので、物資はかなり乏しい。製鉄所が止まっていて、武器や弾薬を作れない。第2次世界大戦と似ている。これがマリウポリの現実だ」
(「グッド!モーニング」2022年4月20日放送分より)
[テレ朝news] https://news.tv-asahi.co.jp/a>
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