ふるさと納税で「三河産」ひっ迫 人気ウナギ料理店“産地偽装”で家宅捜索【スーパーJチャンネル】(2023年12月26日)

ふるさと納税で「三河産」ひっ迫 人気ウナギ料理店“産地偽装”で家宅捜索【スーパーJチャンネル】(2023年12月26日)

ふるさと納税で「三河産」ひっ迫 人気ウナギ料理店“産地偽装”で家宅捜索【スーパーJチャンネル】(2023年12月26日)

 愛知県西尾市にある人気のうなぎ料理店です。看板に「三河産」と銘打った、この店のうなぎ。実は中国産などが含まれていたというのです。

■ふるさと納税で…三河産ひっ迫

 看板に掲げられた三河産の文字。しかし、実際には中国産や台湾産が含まれていた疑いが浮上。26日午後、店主が取材に応じました。

「炭火職人うなみ」店主 山口秀男さん
「(Q.きょう提供しているうなぎにも『三河産以外』が?)使われています、はい。あしたも同じです。警察が言うのは誤認する表示がちょっとこれはひどすぎると」

 この店の蒲焼は西尾市が用意しているふるさと納税の返礼品のなかで4年連続1位という人気。商品の写真に添えられているのは「1892年創業のたまり醤油を使った秘伝のタレ」などの文字。店主の熱い思いも紹介されています。

ふるさと納税関連のHP
「毎日焼き場で鰻(うなぎ)と格闘しておりますが、これがとにかく熱いんですよ(笑)私の鰻への情熱も、焼き場も、とにかく熱いです!」

 しかし、このふるさと納税がネックになったといいます。

「炭火職人うなみ」 店主 山口秀男さん
「ふるさと納税もやっております。そちらの方でどうしても三河産を使わないといけない。仕入れに限界があると。そちらを優先して三河産を使用していた。そうすると、どうしてもこちらが犠牲となって他の産地を使ったと」

■日本で減少 シラスウナギ漁

 これは問題の店の映像ではありませんが、抗いがたいこの色。この味、この香り。日頃、私たちが口にしているうなぎはそもそも…。

国立研究開発法人 水産研究・教育機構 高崎竜太朗研究員
「国産に関してはほとんど養殖もの。国内の天然は0.1%程度」

 養殖に使われるシラスウナギ漁の様子。1983年。この年、31トンあった水揚げは今年、5.6トンに。この減少傾向を補っているのは「輸入」です。

国立研究開発法人 水産研究・教育機構 高崎竜太朗研究員
「生きたウナギは日本と同じ種類。外見で見比べることは難しい。パッと食べて味が違うというのは、なかなか分からないと思う」

「炭火職人うなみ」店主 山口秀男さん
「もちろん反省はしております。誤認されることは重々承知で。確かに他の店と比べると、うちはずるい」

 三河産以外を使ったのは必要な量を確保するため。店主によりますと、国産ウナギも輸入ウナギも仕入れコストはほとんど変わらないといいます。

「炭火職人うなみ」店主 山口秀男さん
「利ざやとかで、もうけるようなことは一切、考えていません」

 店では看板やメニューの表示を改めるなどの対策を講じるとしています。

「炭火職人うなみ」店主 山口秀男さん
「お客様への説明ですね。全部、正直に言うと。それは心掛けます。決めました」

国立研究開発法人 水産研究・教育機構 高崎竜太朗研究員
「国内の養殖ウナギが冬の時期に少ないとか、安定した流通ができていないところも構造的な問題としてはある」
[テレ朝news] https://news.tv-asahi.co.jp/a>

ANNnewsCHカテゴリの最新記事