“市民の選別が始まった”マリウポリテレビ社長が語る※動画視聴の際はご注意ください(2022年4月18日)

“市民の選別が始まった”マリウポリテレビ社長が語る※動画視聴の際はご注意ください(2022年4月18日)

“市民の選別が始まった”マリウポリテレビ社長が語る※動画視聴の際はご注意ください(2022年4月18日)

ウクライナ・マリウポリに対し、日本時間の17日午後7時までに、武器を置いて降伏するよう迫ったロシア軍。タイムリミットから丸一日以上が経ちました。

ウクライナ、シュミハリ首相:「街は陥落していません。ウクライナ軍は健在です。最後まで戦います」

ただ、相当追い込まれているのは事実です。ロシア軍は取り囲むように街の北側を攻め、その後、海岸線を沿うように南へ侵攻。ウクライナ側の最後の拠点となっているとみられるのがアゾフスタリ製鉄所です。敷地面積は東京ドーム約235個分。ヨーロッパ最大級の製鉄所と言われています。親ロシア派との紛争が発生した2014年以降、地下に爆撃へ備えた施設が設けられたといいます。

アゾフスタリ製鉄所、ツキティシュビリ社長:「何かが起こることは2014年以降、分かっていました。36カ所に防空壕を設置し(有事に)備えました。換気口などを整備しました。空爆の直撃を受けても防空壕はびくともしませんでした。コンクリートの厚さは4.5メートル以上、場所によっては7メートルもの厚さがあり、頑丈な構造になっています」

ロシア側は、兵士2500人が中に留まっていて、これ以上、抵抗すればすべて破壊するとしています。ただ、ここには民間人もいます。

アゾフスタリ製鉄所、ツキティシュビリ社長:「現在、民間人は247人が避難しています」

ここでの攻防が今後を左右することになりそうです。

ウクライナ、ゼレンスキー大統領:「マリウポリのウクライナ軍が全滅すれば、いかなる交渉も終わるでしょう。それはロシアの大きな過ちです」

今も残る10万人以上の市民が残るマリウポリでは“市民の選別”が始まっているといいます。取材に応じてくれたのは地元テレビの社長です。別の街に避難していますが、現地から情報が寄せられているといいます。

マリウポリテレビ、オシチェンコ社長:「“選別”は週末から住民全員を対象に行われるようになりました。家にロシア人が来て、男性が連れて行かれるそうです。とても厳しく尋問が行われます。以前の職業や、ロシアを支持していたか、ウクライナを支持していたか。さらに携帯電話も調べられます。携帯の履歴に警察や軍からの着信などがあれば大変です。調べられ、尋問され、尋問はその道のプロが行います。遅かれ早かれ嘘は暴かれます。(Q.支持していないと答えた市民はどうなりますか)ドネツクの監獄に送られ、その後、処分が決まります。簡単には出られません」

同じく東部のハルキウでは、ロシア軍の攻勢が一層強まっています。17日の攻撃で5人が死亡、20人がけがをしました。

ハルキウ、テレホフ市長:「砲撃が続いていますので、とにかく避難してください。ハルキウには、もう安全な場所は残っていません」

ロシア軍が戦力を東部に振り向ける一方で、ここ数日、相次いでいたのが首都キーウ近郊への攻撃です。そしてついに、西部リビウも再び戦火にさらされています。攻撃された場所の一つは自動車修理工場でした。そのすぐわきには線路があります。国外へ避難する人や戻ってくる人が使うインフラです。州知事によりますと、他にウクライナ軍の施設が攻撃され、合わせて7人が死亡、子ども1人を含む11人がけがをしました。現地では巡航ミサイルとみられるものが映像に収められています。

目撃者:「頭上を飛んでいくミサイルの音は耳鳴りがするほどでした。一瞬で見えなくなり、すぐ爆発音がしました。ショックで泣き出す人もいました」

比較的安全とされてきたリビウ。攻撃を受けるのは約3週間ぶりのことです。

リビウ州、コジツキー知事:「自動車修理工場の4人は、出勤しただけで亡くなった。ロシアは恐怖を作り出そうとしています。“誰もが死ぬ可能性がある”と証明したいのでしょう」
[テレ朝news] https://news.tv-asahi.co.jp/a>

ANNnewsCHカテゴリの最新記事