【防犯カメラが捉えた一部始終】客から代金受け取ると…中古車販売店で横領か 元従業員の男を書類送検「いきなり羽振りがよくなった」
大阪府松原市の中古車販売店で、客から受け取った代金を横領したとして元従業員の男が書類送検されました。防犯カメラが一部始終を捉えていました。
これは松原市内の中古車販売店の防犯カメラの映像。従業員の男と客が商談をしています。
契約が決まり、従業員の男が客から現金を受け取ると――。
資料の下に隠しました。
その後、客がいなくなり、男はデスクのほうに移動。少しあたりを見回した後、引き出しから封筒を取り出します。
そして、客から受け取った現金を手にとってしゃがみ込みむと、素早く封筒に入れて、ズボンのポケットに突っ込んだように見えます。
その後、男は何事もなかったように仕事を続けました。
捜査関係者によりますと、書類送検されたのは34歳の当時 従業員だった男で、去年11月、車の購入代金として受け取った現金20万円を着服した疑いがもたれています。
2022年から、売上金がたびたびなくなっていたというこの店。社長は男に不審な点があったといいます。
ボディーショッフ゜タカイ 髙井昭孝 社長
「いきなり羽振りがよくなったんですよ。（トヨタ車の）ハリアーなんか絶対買われへんのに買ったし、現金で買ったと。おかしいとは思っていたんです」
防犯カメラには、ほかにも男の不審な行動が映っていました。
部屋の中をうろつき、設置されているカメラを見ると……。
近づいて奥のデスクが映らないようにカメラを動かしました。
髙井社長
「（本人は）手が当たったと。どう考えても当たるわけがないからね」
男は意図的にカメラを動かしたのではなく、金は盗っていないと説明したといいます。
さらには、こちらの書類。車の代金を受け取り済みのものには、社長が印として「スミ」という文字を書いていたということですが……。
髙井社長
「この『スミ』よく似てると思うけど、ぼくはいつもこの上で書くから、木のギザギザで、これがギザギザになるんですよ。だからまったくこれは違います」
社長が書いた覚えのない、筆跡の違う書類は約40枚見つかっていて、その代金も着服された可能性があるということです。金額はあわせて900万円ほどにのぼります。
髙井社長
「（車を）売っても売っても、お金が追いつかないくらい、なくなっていったんですよ。（会社が）潰れるかなと思ったくらい。（男のことは）絶対許せへんですね」
男は警察の任意の調べに対し、「20万円を着服したことに間違いありません」と容疑を認めているということで、警察はほかにも着服などしていないか調べています。
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