死んだ魚から子孫作ることが可能に 絶滅危惧種に光(2022年4月14日)
死んだ魚の細胞を使って死後24時間以内であれば子孫を作ることが可能になったと、東京海洋大学の研究グループが発表しました。絶滅危惧種の遺伝子を残す技術として期待されます。
論文を発表した東京海洋大学の市田健介助教によりますと、死後12時間から24時間経過したニジマスから卵と精子のもととなる生殖幹細胞を取り出して別のニジマスの赤ちゃんに移植しました。
その結果、メスの場合は卵巣に、オスの場合は精巣にそれぞれ正常に取り込まれて卵や精子へと分化していく様子が観測されました。
この赤ちゃんが成長して子ども生んだ場合、死んだ魚の遺伝子をもった魚が生まれるため、死後24時間以内であれば、死んだ魚から子孫を作ることが可能であると分かったということです。
死んだ魚と同じ種類以外でも近縁種であれば子孫を作ることができるため、今後、絶滅危惧種や希少な魚が死亡した場合に、遺伝子を残す技術として貢献することが期待されます。
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