【独自】キーウ近郊“ブチャの虐殺” ロシア軍関与の疑いを強める新たな証拠映像を入手
ウクライナ・キーウ州のブチャで殺害された多数の民間人の遺体が見つかりましたが、JNNは、ロシア軍の関与の疑いをさらに強める映像などを独自に入手しました。このあと流れるVTRには遺体の映像が含まれます。
記者
「ブチャのこちらの道路では、ロシア軍の撤退後、数多くの遺体が見つかりました」
ロシア軍は先月30日まで1か月以上にわたって占領していましたが、その後、完全に撤退。解放された町には至る所に市民の遺体が放置されていました。
これに対しロシアのラブロフ外相は・・・
ロシア ラブロフ外相
「ブチャでフェイクニュースが作られた」
関与を真っ向から否定。「遺体は先月末にロシア軍が完全撤退した後に置かれたものだ」と主張しました。
しかし、イギリスBBCなどが衛星写真を分析し、ブチャでは少なくとも先月19日以降、複数の遺体を確認したと報じるなどロシア側の主張の矛盾を指摘する検証が行われています。
JNNは衛星写真のこの自宅に住む人からロシア軍による関与の疑いをさらに強める映像などを独自に入手しました。
ビクトールさん
「3月5日。自転車がまだ倒れている」
取材に応じたのは、遺体が見つかった通りに面した家に住むビクトールさん（59）です。
ビクトールさんは先月5日から7日にかけてこの画像や映像を撮影。ロシア軍が撤退する3週間以上も前です。やはり、ロシア側の主張とは矛盾します。
ビクトールさんの妻
「ここには車があった。遺体はこの道のどこにでもありました。ここでも人が殺されていた。あそこ、あそこも、あそこも」
ウクライナ当局は徹底的な調査によって戦争犯罪の立証に臨む構えです。
（14日11:27）
