新型コロナのワクチン接種が低調で “期限切れ”の懸念
新型コロナワクチンの3回目接種が進まず、接種を担う自治体が苦悩しています。今、懸念されているのがワクチンの“期限切れ”です。
東京・豊島区の大規模接種会場。人の姿はまばらです。
豊島区ワクチン接種担当 沢田健司課長
「接種離れが起きている可能性もあるのではないかと考えております。最初の頃は埋まった時期もあったんですけれども、それでも空きがどんどん出てきているような状況となっております」
豊島区の3回目の接種率は47.7%(11日現在)。全国平均(46%)を上回っていますが、20代は21.2%と低調となっています。
豊島区ワクチン接種担当 沢田健司課長
「こちらがファイザーのワクチンを保管しているディープフリーザーになります。現在ここには3台あります」
保健所には、およそ3万回分のワクチンが保管されています。懸念されるのは・・・
豊島区ワクチン接種担当 沢田健司課長
「ワクチンが残って、使用期限までに使い切れるかという問題が、どこの自治体でも生まれているのではないかなというふうに思います」
豊島区では、1・2回目の接種で余ったワクチンおよそ6万回分を3回目の接種に回していました。
豊島区ワクチン接種担当 沢田健司課長
「一番期限の近いものは4月末で、その後また5月、6月と期限がありまして」
今月が期限のワクチンは使用のめどが立ったものの、3回目の接種用として1月に供給された1万2000回分のワクチンは来月末に使用期限を迎えるといいます。このため、豊島区では国からのワクチンの供給をいったん停止してもらうことにしました。保管する場所や電源を確保することが難しいからです。
豊島区ワクチン接種担当 沢田健司課長
「期限が近づいたワクチンが残っているというような問い合わせが医療機関からもしございましたら、そちらを回収してですね、集団接種会場で優先して使用するですとかそういった取り組みはしているところです」
接種が伸び悩むなか迫るワクチンの使用期限。豊島区はゴールデンウィークも大規模接種会場を開く予定です。
(13日18:20)
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