「シリアの殺戮者」司令官 かつて“無差別攻撃” 化学兵器も「ウクライナ全土で・・・」(2022年4月12日)
ウクライナ東部に照準を定めたプーチン大統領。侵攻を統括する総司令官に任命されたのは、ドボルニコフ将軍です。
■「シリアの殺戮者」無差別攻撃も・・・
ドボルニコフ将軍は、ロシアが軍事介入したシリアの内戦で、2015年9月から2016年6月にかけて、現地のロシア軍を率いました。その異名は・・・。
筑波学院大学・中村逸郎教授:「『シリアの殺戮(さつりく)者』と言われている」
ロシア軍はアサド政権を支援し、人口密集地を空爆。多数の犠牲者を出しました。
中村教授:「ドボル二コフ将軍はシリアに対して、無差別攻撃、病院や学校、劇場など、民間人を巻き込むような激しい攻撃を加えた人」「一回、ミサイルをドンと撃ち込んでおいて、犠牲者を助けようと集まってくるところに、ミサイルを撃ち込むようなやり方。まさに、無差別攻撃」
■自国の兵士巻き込む“攻撃”も・・・
ヘリコプターから投下する「タル爆弾」は、精密な爆撃が不可能です。そのため、無防備な民間人を無差別に殺戮することになります。
化学兵器を使った攻撃も行われ、残虐な手段もいとわないのが、ドボルニコフ将軍の特徴だとされています。
その非情さは、民間人への攻撃にとどまらないと話します。
中村教授:「前線の兵士たちが、どんなに被害を受けようと、それは関係ない。自国の兵士を巻き込むような攻撃を仕掛けてくる人と言われている」
2016年、プーチン大統領は、シリアでの功績を称え、ドボルニコフ将軍に「英雄」の称号を与えました。
プーチン大統領:「シリアでの軍事作戦の参加者全員に感謝する」
ドボルニコフ将軍:「ロシアの兵器は、その高い効果と確かな力を世界に示しました」
■プーチン政権 5月9日までに戦果を・・・
ドボルニコフ将軍によるウクライナでの“殺戮”は、すでに始まっているといいます。
それが、57人が死亡した東部クラマトルシク駅への攻撃です。ロシア側は関与を否定していますが・・・。
中村教授:「ドボルニコフ将軍だからこそ、4000人も避難民が集まっている駅に撃てる。ドボルニコフ将軍以外には、こういう残酷なことはできないだろうという話になる」
5月9日の対ドイツ戦勝記念日までに戦果を上げたいプーチン政権。
中村教授:「民間人を巻き込んだ、非常に破壊力が大きいミサイル、爆弾がどんどん使われていくことは、考えられる。ドボルニコフ将軍が、シリアで用いたと言われている化学兵器も。ウクライナ全土で、化学兵器が用いられる可能性が非常に高くなっていく」
(「グッド!モーニング」2022年4月12日放送分より)
[テレ朝news] https://news.tv-asahi.co.jp/a>
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