首都キーウ周辺で1200人超の遺体・・・迫るロシア軍の影 ※動画視聴の際はご注意ください(2022年4月11日)
首都のキーウ周辺だけでこれまでに1200を超える遺体が確認されたことが分かりました。市民への残虐な行為が明らかになるなか、その実行部隊の正体が見えてきました。
日常へ、道は遠く険しくあります。
ウクライナ西部のリビウ。束の間訪れた平穏。徐々に、仮設住宅の建設も始まっています。
担当者:「避難民はとても狭く窮屈なところで暮らしています。より快適に過ごせて部屋に2段ベッドを置けます」
ただ、忘れてはいけないこともあります。
担当者:「戦争はまだ続いています。いつ終わるのか誰にも分かりません」
罪なき市民の亡骸は、11日も次々と見つかっています。
11日も遺体の回収が続く、首都キーウ周辺。ウクライナ検事総長は1222人の遺体を発見したと明らかにしました。
57人が犠牲となった東部クラマトルシク駅へのミサイル攻撃。ロシア軍の攻撃によるものだという「完全な証拠」を持っているとも話しています。
閑散とした駅近くの街、スロビャンスク。激戦が予想され、一刻も早い避難を呼び掛けられていますが、人々の逃げ場は、失われつつあります。
ウクライナ軍司令官:「クラマトルスク駅が攻撃された後、ここにいる人の数は大幅に減少した。以前は一日2000人から3000人がスロビャンスクの駅を利用していたが、今はかなり少なくなった。怖くて電車で逃げられない人もいるだろう」
徹底抗戦の道を選ぶ人もいます。
ウクライナ国会議員:「戦いはどんどん激化していますが、私たちは死ぬまで戦います。我々の土地であり降伏するつもりはありません」
市民の足、インフラへの容赦ない攻撃は続きます。
ウクライナ、ドニエプル市の広報官:「本日10時6分、侵略者はドニプロを再び攻撃しました。敵のロケット弾は空港を直撃しました。空港と周辺のインフラは完全に破壊されました」
東部ドニプロ。ミサイル攻撃により、空港が破壊されたと発表しました。3時間後に2度目の砲撃があり、救助隊にも容赦はありません。
ウクライナ、ドニエプル市の広報官:「同じ場所を狙って再び攻撃されました。結果、救助隊員6人が負傷、1人が重体となっています」
東部へ移る戦線。大統領は警戒を呼び掛けています。
ウクライナ、ゼレンスキー大統領:「ロシア軍はウクライナ東部でさらに大規模な作戦に移るだろう。さらに多くのミサイルと爆弾を使用するが、我々も彼らの軍事進攻に対して準備をしている。我々は積極的に身を守り武器も使う」
軍の移動は、映像でも捉えられています。
米軍元司令官:「ロシア軍の車列です。衛星写真が捉えた車列が南下しています」
およそ13キロの長さに及ぶ軍用車列が、ドンバス地方に南下している様子が確認できます。
その軍の恐怖を語る証言は、多く寄せられています。
住民:「彼らはよく酔っぱらって私たちに向かって銃を撃ってきた。飼っていた子牛や子豚も生きたまま焼かれた」「本当にひどいよ。彼らはドアを壊して入ってきた。お金や金(きん)を探していたようだが、小さなテレビやパイプ、電子機器も持って行った」
焦りなのでしょうか。激戦地のマリウポリに来たロシア軍の兵士はこう語ります。
親ロシア派の民兵:「通っている学校から電話があり、戦争に行くように言われた。もっとうまく、もっと早く(陥落)できると思っていた。ウクライナ人は(戦う)準備は万全だ。NATOは彼らをよく訓練していた」
そのマリウポリ。街を、我が物顔でロシア軍の戦車が走っています。包囲された街で荷物を抱えた人々は逃げ場を失っています。
いまだおよそ16万人が食料も水もわずかな戦地に取り残されています。
生き延びた人も命からがらの死線をくぐり抜けていました。
[テレ朝news] https://news.tv-asahi.co.jp/a>
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