避難者へ今必要な支援とは? 直面する“言葉の壁”(2022年4月9日)

避難者へ今必要な支援とは? 直面する“言葉の壁”(2022年4月9日)

避難者へ今必要な支援とは? 直面する“言葉の壁”(2022年4月9日)

日本の学校にも行きたいと希望する子供たちにが直面する「日本語の壁」
日本語の日常会話をウクライナ語に翻訳した“辞書”も作成されています。

食卓を囲むのは、ウクライナから避難してきた子どもたち。群馬県桐生市で飲食店を営むスウィータさんが母親のナタリアさん、いとこのタチアナさんら親族5人を呼び寄せました。
日本に15年暮らす スウィータさん(45)
「家族が)明日どうなるかわからなくて心配で/命が一番大事。すぐに何とかしないといけないと思った。」
5人が暮らしていたのはウクライナ西部の街テルノーピリ。今も現地に残る家族の身を案じています。
スウィータさんの母親 ナタリアさん(66)
「(空襲警報アプリの)サイレンが鳴る度に不安になります。すぐに現地にいる友達に連絡したり、大丈夫かどうか、何が起きたかなど確認しています。」
戦火を逃れ日本に避難して2週間余り、ナタリアさんがウクライナ式のギョウザを手作りする日もあります。生活に変化は・・・
スウィータさんの母親 ナタリアさん(66)
「(コロナ対策の)七日間の自粛は終わって、今はちょっとずつ散歩等に出たりしてます。少し慣れてきましたが、祖国を出て、辛いです。」
課題の一つが、子どもたちの教育についてです。子どもたちは現在、ウクライナで再開された学校の授業をリモートで受けていますが、時差があるため授業は日本時間の午後3時半から午後10時まで。
眠りにつくのは、深夜2時ごろです。
日本の学校に通う考えはあるのでしょうか。
スウィータさんのめい アナスタシアさん(15)
「学校へ行きたいし、(日本の)文化や言葉も勉強したいと思います。ネイティブの方から日本語を教わりたいし、同級生と仲良くもしたいです。」
スウィータさんの母親 ナタリアさん(66)
「元々日本文化を好きで、日本人たちも親切な民族だと思います。日本語もあまりできないので、言葉も勉強したいです。」
日本への避難民が直面する“言葉の壁”日本語の習得を支援する動きも始まっています。

テレビ朝日アナウンサー 仁科 健吾
「千葉市の外国人相談窓口には、このような自動翻訳機が用意されています。」
千葉市には現在、ウクライナから4世帯9人が避難。市営住宅で新たな生活を始めています。しかし、ほとんどの人が日本語を話せません。
千葉市国際交流課 寺井 隆課長補佐
「あらゆる生活の通訳のサポートをしていくとか、あとは日本語を学ぶ機会を作っていく、それと伴って就労の機会、子どもの教育といったソフト面の支援を行っていければと考えております。」
言葉の問題を支援する動きもあります。
こちらの財団では、避難してきた人たちの到着に合わせ、日本語の会話や単語をウクライナ語に翻訳した辞書を作成。ホームページ上に公開しました。
海外子女教育振興財団 新原 和正総務チームリーダー
「やはりこう日本の言葉が分からない中で生活をしていくというところを考えると、すぐにでも使うっていうことが、今必要になってくるかなと思いましたので、そこ中心には作ってみました。」
この辞書を桐生市に避難した家族に実際に使ってもらいました。
スウィータさんのめい アナスタシアさん(15)
「ウクライナ語訳あって良かった。正しい発音もウクライナ語で書いてあるし、英語訳も入ってるし、いいですね。ありがとう」
[テレ朝news] https://news.tv-asahi.co.jp/a>

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