大阪空港でアルゼンチンアリ大量繁殖
繁殖力が極めて高く、特定外来生物に指定されているアルゼンチンアリが、大阪空港で大量に繁殖していることが分かりました。
兵庫県伊丹市などによりますと、大阪空港の敷地内で見つかったのは、特定外来生物に指定されている体長が2.5ミリほどの南米原産の「アルゼンチンアリ」です。
去年12月、伊丹市の施設で見つかり、先月29日に隣接する大阪空港の西側の敷地で調査を行ったところ、多数のアルゼンチンアリを確認。すでに数年にわたって繁殖しているとみられるということです。
環境省によりますと、国内の空港でアルゼンチンアリが大量に繁殖しているのが確認されたのは初めてで、毒針は無く、人を刺すことはないということです。
アルゼンチンアリについて専門家は・・・
国立環境研究所 生態リスク評価・対策研究室 五箇公一室長
「（アルゼンチンアリは）エレクトロニクス関連の機器の中に入ってしまう。配線をショートさせてしまったり、機械自体を壊してしまう。航空管制という重大な安全管理のインシデントにもなりかねない」
大阪空港の運営会社によりますと、機材や運航に影響は無く、今後、敷地内の調査と駆除作業を行うということです。
（05日17:32）
