日本へ避難したいが・・・政府専用機同乗の対象基準は?今夜帰途へ(2022年4月4日)

日本へ避難したいが・・・政府専用機同乗の対象基準は?今夜帰途へ(2022年4月4日)

日本へ避難したいが・・・政府専用機同乗の対象基準は?今夜帰途へ(2022年4月4日)

 現在隣国ポーランドに避難しているウクライナ人、オルガ・ティーシェンコさん(28)。日本に行きたいと話しています。

 ウクライナ人、オルガ・ティーシェンコさん:「日出ずる国日本に行きたいです。私が知っている限り、日本は穏やかな社会の国で平和だからです。侍などの文化や伝統音楽、日本の歴史も好きです」

 日本での身元保証人を見つけ先月末、日本大使館からビザを発給されたオルガさん。ところが、日本行きの航空チケットが高額なため、困っていたといいます。

 そこに飛び込んできたのが、ウクライナ人を日本に避難させるために日本政府が専用機を用意するというニュースでした。

 ウクライナ人、オルガ・ティーシェンコさん:「希望があると感じました。これで日本に行けるかもしれないと、うれしく思いました。日本政府が飛行機を準備してくれることは、絶好のチャンスです」

 日本大使館を訪れ、政府専用機への搭乗希望と個人情報や連絡先などを伝えたオルガさん。ところが・・・。

 ウクライナ人、オルガ・ティーシェンコさん:「日本大使館からは政府専用機についての情報と、誰が搭乗できるのかの情報がないと言われました」

 このインタビューが行われたのは政府専用機が出発する前日。オルガさんのところに、まだ日本大使館から連絡はきていません。

 ウクライナ人、オルガ・ティーシェンコさん:「まだ何の連絡もないので困っています。正式に決まったことではないのでとても不安です。でも乗れることに、最後まで希望を持っています」

 ポーランドのドゥダ大統領ら政府要人と面会後、日本時間の4日夜、政府専用機で帰国の途に就く予定の林外務大臣。日本行きを希望する避難者20人程度を乗せる見通しですが、オルガさんが乗れるのか、まだ分かっていません。

 現在、ウクライナ国内のリビウで避難生活を送っている日本人女性は政府専用機への搭乗を考えていましたが、日本大使館からこう言われたといいます。

 リビウで避難生活、日本人女性(40代):「『乗ることはできるんでしょうか?』と聞きましたら『日本に避難したいウクライナ人用であって、日本国籍を持っている人は対象でない』と言われました。正直、ちょっとショックでしたね。やっぱり」

 この女性はウクライナ人の夫と2人の娘の4人家族。避難した後、首都キーウにあった自宅が攻撃され、避難先のリビウでも怯える生活が続いています。

 リビウで避難生活、日本人女性(40代):「夜中とかの空襲警報は娘たちもすごく怖がるので、ちょっとそういう毎日をずっと続けることが、ちょっとつらいなと思い始めて」

 日本への避難を考えた女性と2人の娘ですが、日本国籍を持っているため政府専用機には搭乗できないと言われたということです。

 リビウで避難生活、日本人女性(40代):「ウクライナ人の主人の稼ぎで生活している私たちにとっては、日本行きの航空券はすごく高いので、やっぱり。航空費代を借りられるとか、そういうシステムがあったらよかったなと思いますね。すごく」

 松野官房長官:「(Q.今回専用機に(避難者が)同乗する基準について、政府としてはどのように考えているのでしょうか?)日本への避難を希望する方々については、現地において引き続き調整中であります」

 ウクライナ人、オルガ・ティーシェンコさんについて新しい情報が入ってきまして、大使館から「今回搭乗できない」と伝えられたということです。理由は分かっていません。

 ウクライナから避難された方々を乗せる政府専用機には、最大150人が搭乗できますが、松野官房長官は、日本人の方を含めた避難民の同乗について「調整中」と述べました。

 政府関係者は、同乗させる基準について「国籍で区別しているという事実はない」「経済的困窮により自力で退避できない人が対象」と話しています。
[テレ朝news] https://news.tv-asahi.co.jp/a>

ANNnewsCHカテゴリの最新記事