開学2か月経っても院長が決まらない「大阪公立大」医学部教授らが理事長に辞任要求書(2022年6月10日)
開学から2か月がたっても附属病院の新しい病院長が決まらない大阪公立大学。6月10日、医学部の教授らが理事長に対して辞任要求書を提出しました。
6月10日、大阪公立大学の医学部の教授らが会見を開き、西澤良記理事長の辞任を求める要求書を提出したと明らかにしました。公立大の附属病院をめぐっては、今年1月、病院長選考会議が当時の大阪市立大学の荒川哲男前学長を選出しましたが、西澤理事長が選考のやり直しを要求し、院長不在の状況が続いています。
会見を開いた医学部の教授らは、まずは、荒川前学長が適正に認められたことを認めて病院長に任命し、その上で、理事長の職を辞するよう求めていて、辞任要求の署名には病院運営の主要メンバーが名を連ねたと明かしました。
(大阪公立大学大学院 河田則文医学研究科長)
「辞任要求を総勢64人の署名とともに提出してまいりました。これほど多数の教職員から不信任の意を突き付けられた理事長は大阪市立大、大阪府立大の歴史において過去に例がないと思います」
一方、西澤理事長ら役員は6月9日、「混乱を招いた」として報酬の一部を返納する申し出をしていて、10日の会見を受け、「一刻も早い事態の収拾に全力を尽くします」とコメントしています。
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