【ゴミが宝物に?】「アップサイクル」有名ブランド店にも広がる 付加価値つけて新商品に

【ゴミが宝物に?】「アップサイクル」有名ブランド店にも広がる 付加価値つけて新商品に

【ゴミが宝物に?】「アップサイクル」有名ブランド店にも広がる 付加価値つけて新商品に

ゴミが宝物になる可能性を秘めています。捨てられるはずの素材に機能性・デザインなどの付加価値を持たせて、新たに生まれ変わらせる「アップサイクル」の取り組みが広がっています。イタリアの有名ブランド店だけではなく、食にまで広がりを見せています。

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女性たちが憧れるイタリアの有名ファッションブランド「マックスマーラ」。今、東京・渋谷区のマックスマーラ表参道店で大きく展開しているのが、「キャメリュクス」という素材を使ったコートです。

その原材料は、コートの生産段階で発生する「キャメルヘア」(ラクダの毛)の切れ端です。本来なら捨てられるはずの高級素材を特殊な技術で中綿に加工することで、「温かくて軽い」という付加価値を持ったコートに生まれ変わらせました。

スタッフ
「着てみると、とても軽いです。体になじむような軽さがあります」

今、注目されている「アップサイクル」とは、本来捨てられるはずの物に機能性・デザインなどの付加価値を持たせて、新たに生まれ変わらせることです。

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神奈川・茅ヶ崎市にある「UPCYCLE JAPAN本店」を取材しました。店内には牛乳パックを使った「小銭入れ」、レトロ感がある牛乳パックを使った「カードケース」が並んでいました。他にはこんな商品も。

UPCYCLE JAPAN 西村まさゆきさん
「穴があいてしまったり、破れてしまったりして、はくことができなくなってしまったデニムをダルマに生まれ変わらせています」

デニム素材のダルマです。ほつれが逆に味わいになり、おしゃれな雑貨へと大変身しました。本来、ゴミになる物に「デザイン」という付加価値をつけて、アップサイクルしているのです。

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今やアップサイクルの動きは、食にまで広がりを見せています。人口6000人あまりの千葉・睦沢町の特産品は「干しいも」です。地元の人は、子どもの頃から食べているといいます。

睦沢町の干しいもは、地元農家が栽培するさつまいも「紅はるか」を使用しています。地元企業の工場でさつまいもをふかして、1つ1つ手作業で皮をむくなど、手間暇をかけて製造しています。その際、大量に出てくるのが、商品の形を整えた時に余ってしまう「切れ端」です。

この切れ端をアップサイクルして生まれた新商品「-10℃ Mutsu Boshi Gelato(500円)」が登場しました。口の中でとろけるペーストの中に感じる“ねっとりとした粒々感”、干しいもをふんだんに練り込んだ「ジェラート」です。

フエゴインターナショナル 山下純市さん
「おいもをカットして混ぜただけだと、おいもの甘さが伝わりにくいなと。(干しいもを)ペーストにすることで、おいもの感じが味わえるようにと」

この商品は干しいもが持つ濃厚な甘みに、付加価値を見いだしたということです。

道の駅むつざわ つどいの郷 横山昌三駅長
「リピーターになっていただいて、繰り返しお買い上げいただいている」

地元の道の駅では、客を呼ぶ貴重な観光資源となり、ふるさと納税の返礼品にも採用されています。

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「アップサイクル」は、ゴミが宝物になる可能性を秘めています。限られた資源を守るためにも、広げていきたい取り組みです。
(2023年2月3日放送「news every.」より)

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