韓国・国防相の“先制攻撃論” 北朝鮮・金与正氏「クズ」と非難・・・尹次期大統領牽制か(2022年4月4日)

韓国・国防相の“先制攻撃論” 北朝鮮・金与正氏「クズ」と非難・・・尹次期大統領牽制か(2022年4月4日)

韓国・国防相の“先制攻撃論” 北朝鮮・金与正氏「クズ」と非難・・・尹次期大統領牽制か(2022年4月4日)

 ミサイル発射実験など、挑発を続ける北朝鮮。南北の間で、軍事的緊張が高まっています。そんななか、韓国・国防相が、先制攻撃の可能性に言及しました。北朝鮮は、これに猛反発しています。

■“先制攻撃論”尹次期大統領を牽制か

 北朝鮮・金与正(キム・ヨジョン)党副部長:「自らにも決して有益でない、軽率な血気にはやったクズだ。惨事を避けたければ、自粛するべきだ」

 これは、3日付けの朝鮮労働党の機関誌に掲載された金正恩総書記の妹・金与正氏の談話だ。

 「クズ」とののしる、この怒りの矛先は、韓国の徐旭(ソ・ウク)国防相に向けられたものだ。

 韓国・徐旭国防相:「(北朝鮮の)ミサイル発射の兆候が明白な場合には、発射地点と、指揮・支援施設を精密攻撃できる能力と態勢がある」

 北朝鮮が、大陸間弾道ミサイルの発射後も、核実験の準備を進めるなど、挑発を続ける動きに対し、1日、韓国の徐国防相は、先制攻撃の可能性に言及したのだ。

 これに対し、北朝鮮は、韓国が先制攻撃した場合に、ソウルの主要ターゲットと、韓国軍を壊滅させることに、容赦なく軍事力を集中すると、威嚇している。

 徐国防相への批判を通して、“先制攻撃論”を唱えてきた韓国の尹錫悦(ユン・ソクヨル)次期大統領を牽制(けんせい)する狙いがあるとみられている。

■高まる南北の緊張・・・代表団を米国派遣

 こうしたなかで、懸念されているのが・・・。

 北朝鮮・金与正党副部長:「多くの問題を再考せざるを得なくなった。南朝鮮は、深刻な脅威に直面することになるかもしれない」

 2018年に南北首脳が合意した、板門店(パンムンジョム)宣言を受けて、当局者間の協議のためにつくられた、南北共同連絡事務所。2020年6月に、金与正氏が警告した直後に、爆発した過去がある。

 南北の緊張が高まるなか、3日、尹次期大統領は、代表団をアメリカに派遣した。

 北朝鮮への対応や、米韓同盟の強化などについて、意見を交わす見通しだという。

(「大下容子ワイド!スクランブル」2022年4月4日放送分より)
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