- 【LIVE】5/26 夜ニュースまとめ 「笑っていた」犯行の瞬間証言 母親ら自力で脱出2度の発砲音 警官ら4人死亡/東京・江東区の強盗事件10代の男ら3人の身柄確保逮捕状請求 最新情報を厳選してお届け
- 総理 物価高の中心である「エネルギー・食料品に集中して追加策打ち出す」と表明 今月15日に物価高騰を話し合う対策本部を開催|TBS NEWS DIG
- エキナカ初の無人書店 東京メトロ溜池山王駅に セルフレジでキャッシュレス決済(2023年9月25日)
- 小屋に“立てこもり”クマ3頭 捕獲用おりにかかる 秋田・美郷町|TBS NEWS DIG
- 業者に入札情報漏洩か 大阪維新・忠岡町長を除名処分 「軽率なことをしてしまった」辞職の意向示す#shorts #読売テレビニュース
- 北朝鮮ミサイル発射 太平洋に落下か 岸田総理会見 | TBS NEWS DIG
光技術で「浜名湖アサリ」再生【現場から、SDGs】
シリーズ「SDGs」です。静岡県にある浜名湖では、アサリの漁獲量が激減するという危機を迎えています。もはや、人の手で資源を守らなければならない。その取り組みに用いられたのは、ノーベル賞受賞を支えた光技術です。
浜名湖畔にある研究施設。水槽の中では、赤、青、黄色の照明が光を放っています。
浜松ホトニクスGSCC 松永茂さん
「アサリのエサになるパブロバという植物プランクトンを培養しています」
アサリの再生に力を貸すのは、地元企業の浜松ホトニクスです。開発した光電子増倍管で、ノーベル賞受賞に大きく貢献した光に関して世界的技術を持つ企業です。
にごって見える水の中には、1ミリリットルあたり1000万個の「パブロバ」がいます。
浜松ホトニクスGSCC 松永茂さん
「赤、青で光合成を促し、さらに黄色を加えることで高精度に微生物の状態をコントロールしています」
浜松ホトニクスは、漁協と協力して培養したパブロバでアサリの親貝を育てられないか検証しています。
浜名湖名産のアサリ。2010年には5000トン以上獲れましたが、ここ数年、急激に落ち込んでいます。水質の浄化が進み過ぎてプランクトンに欠かせない窒素やリンが足りていないという指摘もあります。
静岡県 水産・海洋技術研究所浜名湖分場 高木毅分場長
「最近すごくアサリがやせている。やせたアサリは卵をたくさん産むことができない」
こちらは浜名湖の天然のアサリ。水槽の中を漂っているのは、アサリが産んだ卵です。一方、右側は光技術で増やした植物プランクトンで成長させたアサリ。水がにごって見えるほど卵を産んでいます。
光技術で培養したプランクトンでアサリを生産する。浜名湖で可能なのでしょうか。
浜松ホトニクスGSCC 松永茂さん
「あくまでも漁業者が主役。この技術を実際に浜名湖でどのように展開していくか、漁協を中心としたこれからの努力が肝心だと思う」
漁協も動き出しています。親貝を保護して育てられるか、実験をスタート。アサリを食べるクロダイが入らないよう、漁場の一角を網で囲いました。
浜名漁協採貝組合連合会 山本崇会長
「去年は稚貝をとりにいって、まいたんだけど、死んじゃって。その理由が分からない」
どんな方法が最も良いのか、試行錯誤は始まったばかりです。しかし、アサリの漁師には時間がありません。
浜名漁協 渥美敏組合長
「静岡県も今年度から3か年で不漁の原因を調査する。でもそれが分かる頃にはもう遅いという部分もある。ですから一刻も早く手を打つことが必要」
研究室の中では実現した技術がありますが、それだけでアサリが増えるわけではありません。壊れた自然にいかに人が手を入れるのか。待ったなしの問題です。
(03日10:51)
コメントを書く